オニオンナイト×エクスデス
ある日彗星が頭の中に落っこちた。
それからというもの最後に見たあいつの情景が、世界が、視野が広がって。
…薄く開いた両手指の間から微かに現れる記憶を眺めるだけの幸福論。
(だって誰にも言えないよ、ティナにも、ううん、ティナには絶対、言えない)
愛の一手。
憎しみを無くしたいなんて言って。
自分を失いたいなんて豪語してみせるあいつを護りたい…なんて。
なんちゃって、矛盾。
ハロー彗星!
君は墜落する星を間違った。
君のせいで僕はあいつの願いを叶えたい衝動を制御出来なくなったんだ、全く困りものだよ。
そうして願いを叶えたら仲間は祝福するのでしょう。
そうして、親愛の喪失を気付かせず僕は笑うのでしょう。
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