ゴルベーザ×オニオンナイト
2012/12/07 21:49
疲れてしまったのか、その場で眠ってしまう少年と少女。
近くにイミテーションの気配はないとは言え、ゴルベーザは心配で立ち去りにくくなってしまった。
仕方ないので少し離れたところで座り込む。自分の気配があれば、イミテーションは近寄って来ないだろう。
他のカオスの連中は、どう追い返したものかと悩む。口は上手くない方なので、どう去らせたら良いものか。一緒にいなくなればいいのだろうが、そうなるとイミテーションが心配だ。
まあ彼らも戦士、気にしすぎと言われればそれまで。
しかし心配しすぎるよりも、早くコスモスの仲間たちの誰かに自分の役割を引き継いでもらいたい。
さっさと起きろと思わないのがゴルベーザである。
さて、オニオンナイトはティナの安らかな寝息を耳にして落ち着きながらも、くすりとした口元を隠せないでいた。
あのお節介な魔人はどうやら、こちらを見守ってくれているらしい。
それが嬉しくてまだ胸が興奮している。眠りたい気持ちはもちろんあるのだけど、このにやけた心地は収まらない。
疲労がそれに勝って、ゴルベーザの穏やかな気配に身を委ねて眠ることができるのは、どのくらい後になるのだろうか。
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