アルティミシア×皇帝
2012/10/24 21:57

茫然自失に立ちすくんだ皇帝を後ろから抱いてアルティミシアは笑った。

「ほら、要望どおり」
「ちがう…」
「違わないでしょう」

同じ応酬が繰り返されてアルティミシアは、笑い転げたいのを必死に堪える。
成功した復讐。
皇帝が口にした望みをそっくりそのまま作り出した、言葉尻をつかまえるならばひとつも間違ってはいない。
皇帝は、配下がほしいと願った。
自分の命令だけを聞く奴隷が。
眼前に並ぶイミテーションは正にそれだ。
ただ、全てが黒い悪魔で取り揃えられている。
皇帝は頬をひくつかせ、アルティミシアは悪戯の成功に笑みを深めるのだった。



prev | next


「#お仕置き」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -