ガーランド×シャントット
2012/10/21 20:56



闘争の予兆に爛々と輝く猛者の金の目。
元より好戦的なシャントットの血との相性は悪くない。
変幻自在の彼の攻撃は、果たして絶対の魔法に抗うことができるのか。

「服従に慣れたあなたに、私の力が抑えられますこと?」

ガーランドが吼えるようにして笑った。

「秩序の女神もとんだ戦士を喚んだものだ!自身の名の意味を知らんと見える」
「あらそうかしら?」

言いながらシャントットは指を鳴らした。
途端にガーランドの頭上に現れる巨大な氷塊。くい、と彼女が顎を反らせば、それは容赦なく落下する。
巨体に見合わない俊敏さでガーランドがそれを回避すると、合わせて落ちる稲妻。

「ぐぅっ……やりおる」

呻きながらも闘志は失わず、こちらに刃を跳ばしてくる敵だったが牽制の意味なのだろう。難なくかわす。

「秩序とは絶対の力によって保たれる均衡。そう、わたくしこそが秩序ですわ!」

言いながら炎を放てば、ガーランドがそのまま突っ込んできた。

「おおおおお!!!」

シャントットはにやりとする。
粗野で乱暴だけれども、悪くはない意気である。





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