フリオニール×ケフカ
2012/09/17 17:41


哀れみを映した瞳が、雲に覆われてまた姿を現した月のように、次には闘志を秘めてケフカを捕らえた。
最初の輝きの驕慢に、この絶対を己に課す道化は憤怒する。

「暑苦しいクソガキが!何を知った顔しやがる!」

フリオニールはその激昂に、ぴたりと矢の先を合わせ、ぴくりともずれない。
彼はまっすぐに、よく磨かれた鏡のように道化を映している。
ケフカは怒りに合わせて身に宿った力を指先に集めた。フリオニールの真似をして、まっすぐにそれを突きつける。

「気に食わないものを叩き潰す、俺もお前と変わらないさ」

通った音色は矢よりも早い。
ケフカの変わり身は更に早く、もうにやにやと笑っている。

「違うね、おれさまは気に入っているからこそ壊すんだ」




prev | next


「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -