ケフカ×皇帝
2012/09/17 17:39
生白い肌が交差して温度が混ざった。
愛を確認しているというよりは、互いの皮膚を溶け合わせているのに近い。
彼らの体温は低く一向に温まりはしないがどうでもよいことだった。
彼らは、彼らの言葉を無意味としている。
破壊も支配も理解の範疇外なので。
「明日、全てを終わらせよう」
「そのあとにお前を壊してやるよ、ヒッヒッ」
「出来うるものならな」
無意味な会話をしながら手指を絡ませる。
熱の極地。
彼らにそれ以上はなく、それ以下でもなく、ただそうあれる存在であった。
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