オニオンナイト×カオス
2012/09/17 16:49


地面に横たわる子供の戦士の体は、よくもその小さき体で戦ったものだと思うほどだった。
柔らかそうな頬はすすに血に汚れ、青白い。
少年の命の灯火は、今にも潰えようとしていた。

「誰か、いるの?」

乾いた声、目も見えぬ。小さな体は争いの凄惨を代表している。
カオスは当然、動けない。息を潜めているばかり。
やがて少年は諦めて、大きく息を吐き出した。

「助けられなくて、ごめん」

誰に捧げた言葉だろう、思いだろう。
カオスは恐ろしくてますます動けない。




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