セシル×カオス
2012/09/17 16:47


彼がお伽の国の騎士ならば、自分は悪しき魔王だとカオスは思った。
白銀に輝く鎧に剣。優しげでいて凛々しい顔立ち。
楽しみなのはその刃の冷たさ、慈悲深さ。
しかし彼は、揺れる心を隠すようにして暗黒の鎧を身に纏う。
哀れむ声は、優しい月の、銀色のまま。

「本当に貴方を倒すことでしか、世界は救われないのか?」

迷う優しさは残酷だ。
希望などを見出す勇気の無い魔王の前で。




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