スパーダ・ベルフォルマ様
手紙なんて初めてだから最初に何を書いていいかなんてわからないね。とりあえず、こんばんわ。
今の時間もう深夜二時を回りました。貴方はこれを真っ昼間に読むかもしれないけれど、今は外は真っ暗です。電気を付けているのなんて私を含めてほんのちょっとだけ。こんなことあまりしないから少しだけドキドキしてるの、子供みたいだけれどね。
旅をして、前よりもっと私は強くなれたと思うの。もちろん、覚醒して前世の力を手にいれたからっていうのもあるけど、なにより心が。
スパーダの、隣にいたからだよ。
スパーダが私を連れていってくれたから、私は世界を、未来を見付けられた。見つけることが出来たの。ありがとう、本当に感謝してもしきれない。戦いの中不謹慎だけど私、凄い楽しい。
スパーダが好き、凄く好き。昔から大好きだったけど、今はそれの何倍も好きだよ。
この想い、貴方に届きますように。
この手紙はスパーダに渡す予定は無いの。私が想っている事をただ書きとめておきたかったからこうして紙にペンを走らせただけ。だって、こんな恥ずかしいこと伝えられないもの。
どうかこの手紙、貴方に渡ることがありませんように。
私がいつか貴方に伝えて、この手紙は破り捨ててやるんだから!
名前・苗字
「あの、馬鹿…」
この想い、貴方に届きますように。
最後にラブレター
(あの手紙だけは、貴方に読まれたくなかった)