04
「先輩が材料切ると大きいですね。ふふ」
「おめーの口がちいせぇんだろ?」
「えーそうかなー」
なんて会話をしていると、またもやじっと見られた。どうしたんだろうさっきから。
「先輩?」
「ん?あぁ……。なんかさ、成長したよなぁ。名前が中学1年の時は、小学校から上がったばっかですって感じだったのに……」
「そりゃ小学生から上がったばっかですから」
「妹にしか見えなかったけど……」
「けど?」
なんて冷静に返事したけど……!
続きが気になる!!
けど?!けど何?!
早く言ってくれぇ!!
「いい奥さんになりそうだよな」
「一気に飛んだねぇうん。まぁ嬉しいけどさ」
「こーいうのもいいかもな……」
「え?」
顔を上げて工藤先輩の顔を見れば、赤い顔して片肘つきながらそっぽを向いていた。
これは確実に夕日じゃないよね?!
家の中だもんね?!
これちょっといい方向に向いたんじゃないっ?!
「先輩!!これから毎日でも料理作りに来ますよ!!」
「毎日はいいけど……来いよ」
「やったあ!!」
「そのかわり……」
「そのかわり?」
「期待させた以上、どんな進展があっても受け入れろよ?」
ニヤリと笑った先輩に、ドキっとした。
「はい!!期待に添える料理作ります!」
名前、頑張る!!
「あー……そっちじゃねぇけどいーや…」
ーENDー
「名前」
「はい?」
「今日泊まってくか……?」
「えっ?!身体目的「ちっげぇよバーロー!!おめーみてーやつと誰がするか!!」
「やっぱり妹にしか見てないんだ……」
「ち、ちげぇって……!そんな泣きそうな顔すんなっ……!」
妹に欲しいな。
なんてそんなのとっくに無くて。
早く、俺の心理を見抜けよ。
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