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「大好きだよ、おめーが。浮気なんてするかよ。する気もねーし、手も繋げねー俺が浮気すると思うか?」


自嘲気味に笑った快斗は、私を抱きしめてくれた。

あれ?でも


「学校で抱きついてくんじゃん」

「あれは周りのなんもない雰囲気だからノリで出来てるだけ。なんか2人で良い雰囲気になったら緊張する……」


ふふ、照れちゃって可愛い。
信じるよ、快斗。
勘違いしてごめんね。
そしてサプライズありがとう。


それじゃあ私がこの機会に………


「かーいとっ」

「ん?〜〜〜っ!?」


私からキスすれば、済む話だね。ふふ。


私だって恥ずかしいけど、今ならなんでもできる


「ごめんね、勘違いして。そしてありがとう」

「お、おう……。俺も紛らわしくてごめんな。」

「快斗、好きだよ。……快斗とは、なんでもしたい……よ……」

「……1度狼になった男は、中途半端には戻れねーぜ……?」


ぎし、と軋んだソファのスプリング

気づけば、目の前には快斗の覆いかぶさる姿と、熱っぽい視線


その視線が近づいて来たと同時に、私は目を閉じたーーー。



「好きだよ、快斗」

「俺も好きだぜ」



ーENDー



「快斗のバカ!どこが奥手よ!ドS!」

「わ、悪いって……優しくしたつもりだったんだけど……可愛くて……」

「〜〜〜っ!!恥ずかしい事言わないでよ!!」

「名前、解決したのー?手なんか繋いじゃってー!」

「おはよ青子、恵子!実はさーーー。」

「あ、ちょ、おめー最後にナニしたのかは言わなくていいかんな!!俺から言いたい名前の可愛いさを!!」

「言わないし言うな!!!」







結局、快斗はサプライズがバレた事を近藤さんに話すと、必死になって謝ってきてくれた。快斗みたいな人はタイプじゃないらしいし、手を握ったのもほんとになんの気持ちも篭ってないとのこと。



そして私は、三ヶ月後の誕生日、アメリカ旅行という大きな誕生日プレゼントを貰うことになる。




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