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快斗と、私の名前
予約完了した昨日の日付
行く予定の私の誕生日が被った日付
行先、アメリカの文字

確かに予約してある。
近藤さんの両親が旅行会社に勤めているのも知っている。
じゃあなんで………


「なんであんなにラブラブしてたのよ」

「別にラブラブしてたわけじゃねーけど……おめーと……どこまでしたのか聞かれて……なんもしてないって答えたら奥手だねって言われて恥ずかしくなってさ、情けなく近藤に聞いたんだよ……ど、どうしたらいいか……」

「え……」

「まだ手も繋いでないって言ったら、名前ちゃんが可哀想!って怒られて……こーするんだよって言われた……。あー……。まじで恥ずかしくて溶けそう……っ」


顔を真っ赤にして前髪をぐしゃりと握った快斗は俯いてしまって、きっと嘘じゃないなって、感じる。わかる。


「……ほんとに?」

「……ほんと。もうここまで話しちまったらサプライズでもなんでもねーし、もう聞きたい奴にとことん聞けよ……」

「でも、最近なんで俺の事好き?って聞いてくるの?」

「おめー全然嫉妬しねーやつだと思ってたし……俺が手出さねぇから、痺れ切らしてんのかなって焦って……。でもおめーを大事にしたいっつーか……なんか我慢出来なくて暴走しちまったらこえーし……嫌われたくねーし……くそっ。めっちゃ情けねぇな俺。」

「快斗……」


嫌うなんて、有り得ないのに。
私だって、手を繋いだり、キスしたり、それ以上の事だってしたいよ……。


「……だから昨日近藤にその旅行会社連れて行って貰って、もしその事が名前にバレても嫉妬なんてしねぇと思ってたし、いずれ誕生日プレゼントだってわかるだろうと思って。だからさっき嬉しかったんだよ、名前の本当の気持ちが聞けて。」



まだ俯いたままの快斗は、真っ赤な顔だけど、どこか悲しそうな表情をしていて。

きっとプライドがズタズタだろうな。

そこまでして話してくれたんだもん、信じていいよね……?


「最後にもう1度聞くよ。本音で話して」

「おう」

「私の事、好き?浮気してない?」




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