03
bookmark




「あー妹に殺されるかと思ったぜ……。それより、明日の事聞いてるか?」

「白馬君から連絡きたよ」


昼間、白馬君からお誘いのメールがきた

デートとかそんな可愛いものじゃなく、探偵達が集まる密集会の様なもの。


密集会と言ってもパーティーの様なもので、肩苦しくやるものでは無い。


「行くのか?」

「行くよ」

「だろうな。そういえばおめー昔、白馬好きだったよな」

「ほんと小さい時ね」

「あん時の約束、まだ守ってるのか?」

「白馬君?」

「おう」

「私は別にもう好きじゃないから守るも何も無いけど、白馬君は守ってるらしいよ」

「好きじゃねーならもう約束守らなくていいよって言ってやんなきゃかわいそうだろ」

「言ったけど、お兄さんが怒りそうなので。だって」

「あいつ俺が工藤新一だって気づいてんだろ?」

「みたいだね」


まぁ、新ちゃんが白馬君に会ったのは昔に1回だけなんだけどね。
なのになんでコナンの正体が新一だと知っているのかは謎。

私が小さい時、白馬君に惚れていて。

白馬君は私を好きじゃないのがわかって、それが辛くてある約束を交わした。

今となっちゃどーでもいい話だが、白馬君はその時の新ちゃんのオーラが怖くて約束を守り抜くらしい。ちょっとうける。



「あ、新ちゃん、レモンパイあるよ!」

「え、まじ?!食う!」

「私全部食べちゃったけど」

「はぁ?!」

「うーそだってー!ちゃんと新ちゃんの分あるよ!」




ーーーー


「新ちゃんと来るといつもこうだ」

「工藤がいるといつもこうや」

「東の探偵くんがいるといつもこう……なんですか?」


「……おいおめーら………」



この密集会で、事件は起きた。



殺人事件だ。
新ちゃんがいるといつも殺人事件が起こる。探偵のくせにだめなやつ。



新ちゃん、服部君、白馬君、私の4人が主に解決に挑む。


死体に近寄ると、アーモンド臭がした。


これは、



「青酸カリですね」

「あぁ。間違いねぇな」

「すぐ換気せなあかんな!幹事に伝えてくるわ!」

「頼んだぞ服部!」



白馬君に言われてしまった。
確かに、青酸カリの可能性が高い。
一体誰が……わっ!!


「急に腕引っ張らないで白馬君!」

「名前さんも、とりあえず離れた方がいい。ほら、これで口塞いで下さい」



ハンカチを渡され、とりあえず口元に持ってきた。
片腕の中にすっぽり収まった私の顔は、白馬君の心臓辺りにぴったりくっつく。


鼓動が早い。
そして、約束を守っていない。


あなたの弱さはそういう所に出るの。


怪盗キッド。



「コナン君」

「どーしたの?名前お姉ちゃん」

「私、白馬君と外に証拠がないか見てくるね」

「え?僕とですか?いいですが……」

「わかった!僕、ここで平次にぃちゃんと警察来るまで待ってるね!」

「小五郎のおじさんは?」

「あっちで泥酔してるよ」


あらら。小五郎さんらしいな。


「相変わらずだね。じゃあ行ってくるね。行こ、白馬君」

「はい」


白馬君を連れて外へ出た。
誰もいないのを確認して、調べるフリしてしゃがむと、白馬君も合わせてしゃがんでくれた。


「こんな外に証拠なんてありますか?」

「あるかもしれないから探してるのよ、白馬君」

「はあ……」


私の様子がおかしいのに気づいてる様ね


聞くなら、今だな。




prev|next

[Short画面へ戻る]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -