02
ついに2人きりになってしまったよー…
怖くてコナン君の目見れない……
「名前お姉ちゃんは僕の事嫌いなの?」
思わず顔を上げると、悲しげに眉を下げて首を傾げた。
くっそ可愛い!
「えっ?違う違うっ!」
「じゃあなんで今逃げようとしたの?目が泳いでたけど」
うわ出た声のトーン下げるヤツ。
アニメで見たまんまだ。
実際に聞くとちょー怖い!
「いやほんとにトイレ行きたかったんだよーもう漏れる程に!」
「あとでいけるからもう少し我慢してね?それと、名前お姉ちゃんは新一お兄ちゃんの事詳しいみたいだね!もっと聞かせてよ」
「顔とコーヒーの事しか知らないよ!ほんとに!」
「そっかぁ。でも新一お兄ちゃん事件の事で新聞に載ったからコーヒーの事なんて話してないと思うけど……」
ふっ。甘いな。
私は顔は新聞で見たって言ったけど、コーヒーの事はなんかの記事としか言っていないのだよ。
こんなドジな私でもきれる時はきれるのさ。あー黒羽君にこんなきれきれの私を見せたかった!
「顔は新聞で見たけど、コーヒーの事は違う記事だよ!なんの記事かは忘れたけど」
「あ!あの2ヶ月前くらいの雑誌?!あの大きな事件あった時の!」
「そうそうその雑誌!!」
その発言は私に言い文を与えてくれたようなもんだよコナン君。
「そっかぁ!…でもね名前お姉ちゃん。2ヶ月前は記事になるような大きな事件なんてなかったよ?」
なにぃいいっ?!
嘘ついたなこいつ!!
ここはおどけなければ……!
「あれ?三ヶ月前だったかなぁ?」
「三ヶ月前は新一お兄ちゃんは雑誌に載ってないよ」
「うっ。じゃあ四ヶ月前……かな」
「四ヶ月前は入院してたみたい」
「ええっ?!じゃ、じゃあ一ヶ月前だったかなぁ……」
「一ヶ月前のだったら新一お兄ちゃんのお母さんが新一お兄ちゃん載ってる雑誌全部持ってるから見せて貰おうよ!」
あ、もうここまで外したら無理助けてお母さん。
どうしようどしようここまできたら逆に誘導尋問されてるんじゃないかと不安で何も言えない。
早く戻ってきて蘭ちゃん園子ちゃん…!
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