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「ん、わかった…」

「よし、じゃあ言ってくれ」

「でもなんで2回?2回も言いたくないんだけど…」

「あ、ペナルティに背いたな?罰として3回言え!」

「えええっ?!」


まあ、2回も3回も変わらないだろう。
そう思い、承諾した。


「黒羽くん…すっすっ…好きです……!」

「1回」

「好き……です」

「2回」

「………す「快斗ー!名前!戻ったわよん♪あら、2人でババ抜き?……楽しい?」

「お!帰ってきたか!!」


3回目を言おうとした瞬間、蘭達が帰ってきた。

タイミングがいいのか悪いのか…


「もーコナンくん、結局1人で男湯行ったのよ?危ないって言ったのに…」

「ご、ごめんなさい蘭姉ちゃん…」


それを見ていた黒羽くんはニヤっとしてコナン君の肩に腕を乗せ、耳元でこそこそと何か話しだした。


「高校生の女の子3人と一緒に風呂入れるチャンスだったんだぞ?ばかだなおめーは…」

「入れるわけねーだろバーロー…」


ニヤニヤした黒羽くんにコナン君はじろりと睨んでいる。
聞こえてますよ、その会話。



「バ快斗、名前に何もしてないでしょーね?」

「してねぇよアホ子!トランプ見たらわかんだろ?」


な?と言って私を見てくるが、何もされてないわけではない。強制的に好きと言わされている。

助けてくれ青子……


その後、みんなで王様ゲームをする事になった。


「はい、みんな紙もらったー?王様誰ー?」

「はーい!青子でーす!」

「げーアホ子かよー!」

「何よバ快斗!絶対当ててやるんだから!」

「おーこえー」

「じゃあ…1番と、5番がハグ!!」

「ハードルたけぇないきなり…俺1番」

「いえーい!ほんとに当てちゃった!」


何っ?!
黒羽君だと?!


「黒羽君1番?!」

「えっ、お前5番?!」

「……違う……私4番…惜しい!!誰えええ5番!!羨ましいよおおおおっ!!」


あ、今黒羽君から安堵のため息が聞こえたぞ?


「……ぼく……」


いやそーに返事をしたのはコナン君。
ああぁ羨ましい!!


「いやだー!ガキんちょと快斗がハグ?!ちょー見たーい!!」


園子大爆笑。

みんなも笑っている中、睨み合う2人。

コナン君の隣に座っていた黒羽くんは、コナン君の首に腕を回し力を入れた。


「仲良しだからハグぐれーできるよなぁ?ボウズ?」

「くっ苦しい快斗兄ちゃん…」

「ちょっとやめなよ黒羽くん!それハグじゃないよ!」


ようやく腕を外した黒羽くんはニヤニヤと笑っていた。


「あ、あはは…」


相変わらず苦笑いで済ませるコナン君は、大人だなぁ…



こうして紙を戻し、混ぜてまた配る。

次の王様はーーー。





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