05
「ん、わかった…」
「よし、じゃあ言ってくれ」
「でもなんで2回?2回も言いたくないんだけど…」
「あ、ペナルティに背いたな?罰として3回言え!」
「えええっ?!」
まあ、2回も3回も変わらないだろう。
そう思い、承諾した。
「黒羽くん…すっすっ…好きです……!」
「1回」
「好き……です」
「2回」
「………す「快斗ー!名前!戻ったわよん♪あら、2人でババ抜き?……楽しい?」
「お!帰ってきたか!!」
3回目を言おうとした瞬間、蘭達が帰ってきた。
タイミングがいいのか悪いのか…
「もーコナンくん、結局1人で男湯行ったのよ?危ないって言ったのに…」
「ご、ごめんなさい蘭姉ちゃん…」
それを見ていた黒羽くんはニヤっとしてコナン君の肩に腕を乗せ、耳元でこそこそと何か話しだした。
「高校生の女の子3人と一緒に風呂入れるチャンスだったんだぞ?ばかだなおめーは…」
「入れるわけねーだろバーロー…」
ニヤニヤした黒羽くんにコナン君はじろりと睨んでいる。
聞こえてますよ、その会話。
「バ快斗、名前に何もしてないでしょーね?」
「してねぇよアホ子!トランプ見たらわかんだろ?」
な?と言って私を見てくるが、何もされてないわけではない。強制的に好きと言わされている。
助けてくれ青子……
その後、みんなで王様ゲームをする事になった。
「はい、みんな紙もらったー?王様誰ー?」
「はーい!青子でーす!」
「げーアホ子かよー!」
「何よバ快斗!絶対当ててやるんだから!」
「おーこえー」
「じゃあ…1番と、5番がハグ!!」
「ハードルたけぇないきなり…俺1番」
「いえーい!ほんとに当てちゃった!」
何っ?!
黒羽君だと?!
「黒羽君1番?!」
「えっ、お前5番?!」
「……違う……私4番…惜しい!!誰えええ5番!!羨ましいよおおおおっ!!」
あ、今黒羽君から安堵のため息が聞こえたぞ?
「……ぼく……」
いやそーに返事をしたのはコナン君。
ああぁ羨ましい!!
「いやだー!ガキんちょと快斗がハグ?!ちょー見たーい!!」
園子大爆笑。
みんなも笑っている中、睨み合う2人。
コナン君の隣に座っていた黒羽くんは、コナン君の首に腕を回し力を入れた。
「仲良しだからハグぐれーできるよなぁ?ボウズ?」
「くっ苦しい快斗兄ちゃん…」
「ちょっとやめなよ黒羽くん!それハグじゃないよ!」
ようやく腕を外した黒羽くんはニヤニヤと笑っていた。
「あ、あはは…」
相変わらず苦笑いで済ませるコナン君は、大人だなぁ…
こうして紙を戻し、混ぜてまた配る。
次の王様はーーー。
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