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「…何しにきたんだ…?恋の相談かな?……あ。お母さーん!!!怪盗キッド来たよー!!」


部屋から大きな声でお母さんに伝えると、え?!と言ったお母さん達が私の部屋のドアを勢いよく開けた。


「どこ?!」

「もう帰った」

「なんで逃がすのよ〜…まぁ、宝石は盗まれてないし、あなたも無事だし良かった…」

「なんかねー、相談に乗ってくれて帰った!!」

「「……は?」」



ーーーー


「名前姉ちゃん、久しぶりだね!」

「コナンくん!久しぶりー!相変わらずちっちゃいねー!可愛いー!!」

キャンプ当日、久しぶりに見た小さいコナン君が可愛くて、思わず抱っこしてぎゅうっと力強く抱きしめた。


「名前姉ちゃん、痛いよ…」

「ごめんごめん!あまりにも可愛くて絞め殺すところだった!」

「や、やだなぁ、怖いよー…」


コナン君は苦笑いをしながら、もう降ろして?と言ったのでなくなく降ろした。


「おい坊主、サボってねぇで手伝え!」

「はーい…」

「快斗嫉妬ー?」


ニヤニヤしながら聞く青子に、ナイス青子!!と心の中で親指を立てた。


「なわけねぇだろバーロー!」

「なぁんだ、残念」


あ、睨まれた。


「…そんなに見つめないでよ照れる…」

「あああおめーと話すとほんとめんどくせぇ!」

「怒ってるところもかっこいー♪」

「……」


黙り込んだ黒羽くんは、うちわを持って私の頭に1発。


「いたっ」

「痛くねーだろおめーも手伝え!」

「はーい」


苦い顔をして返事をすると、みんな笑っている

私が黒羽くんにしつこく好き好き言っているのは、蘭も園子もコナン君も、勿論知っている。

みんな少し呆れ気味みたい。

テントを立て終わると、みんなでしばらく話をしていた。

お互いの学校での出来事、怪盗キッドの話、黒羽くんの話(私だけ)…

その後もBBQをして、あたりを散策して、黒羽くんのマジックを見せてもらって、あっという間に夕方になった。


「そろそろお風呂入りたいわねー」

「近くに温泉あるけど、みんな行く?」

「青子行くー!」

「私も!コナン君も行こうね♪」

「うん!行くー!」

「俺も行くわ」

「…あれ?名前行かないの?」

「ごめん、私今女の子の日なんだ…みんなで行ってきて」

「そっか、それはしょうがないね」

「なら俺も行かねぇわ」


そう名乗りをあげてくれたのは、黒羽くんだった。


「えっ?!黒羽くん私の傍にいてくれるの?!」

「別に傍にいてやるわけじゃねぇけど、おめー1人だと寂しいだろ?」

「黒羽くーんっ!!」


黒羽くんの優しさに乾杯♪

なんて言いながら引っ付くと、また引き剥がされた。


「だぁからくっつくな!!」

「快斗くんがいるなら安心だね♪じゃあ4人で行ってくるから♪」

「僕も後にしようかな…?」

「だめよー!コナン君、1人で入るなんて危ないでしょ?ほら、行くよ!」

「えーガキんちょ私達と入るの?」

「しょうがないでしょ園子、コナン君1人だと危ないし…」

「まっ、それもそうねぇ」

「僕、後で快斗兄ちゃんと入るよ…」

「ガキんちょ、2人の邪魔をする気…?」

「うっ…」

「さぁ行くよ!」


囚われた宇宙人の様に蘭と園子に連れらて、横で青子が笑いながら4人は温泉へ。


「2人っきりだね、黒羽くんっ」


語尾にハートをつけて言うと、気持ち悪いと一言。
ひどい。


「名前、ゲームしようぜ」

「ええっ…!!2人っきりでなんのゲーム…?」


ほっぺに手を当て照れながら言うと、苦い顔をされた。



「おめー何のゲームしようとしてんだ…?ババ抜きな!」

「えっ…2人でババ抜き楽しくなくない?!」

「ババ抜きで3回勝負!負けた方は、言う事を1つ聞く!これでどうだ?」

「やります!やらせてください!」

「乗ると思った…」


こうして2人だけのババ抜きが始まった。




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