7
互いに簡単な自己紹介をして、一緒に帰る事になった。
さぁこれから蘭ちゃんの家に乗り込まなければ。
「ねー、蘭ちゃんって料理得意?」
「得意っていうほどでもないけど、簡単なのだったら作れるよ!」
「いいなー。私料理下手でさ。因みに今日の晩御飯は?」
「肉じゃがを作ろうかなって思ってる」
「蘭ちゃんが作るの?!凄い!教えて欲しいー!!」
「これから帰って作らなきゃいけないし、よかったら家にくる?」
「いきたーい!」
「帰りに買い物してからでもいーい?」
「いいよー!」
よし、成功。
リュックに入れていたパーカーをはおり、バーボンにメールで連絡。
返事には、“準備完了”の文字
これで準備は整った
待っててね、シェリー。
ーーーー
「ただいまー!」
「お邪魔しまーす」
「おかえり蘭姉ちゃ……っ!!!」
やっぱり。
私は黒の組織だということを知ってるもんね。コナン君?
目をまんまるくして驚くコナン君、基、新一君に微笑みかけた。
「初めまして♪コナン君」
「……っ…」
キッと私を睨みつけるコナン君。
とりあえず今は私服だから、完全装備ではない。
見たところ蝶ネクタイもつけていないし、もちろんあの靴も履いていない。
こんな状況を知るはずもなく、さっそくキッチンに立ち、準備をする蘭ちゃん。
「あ!ごめん蘭ちゃん!ジャガイモ忘れたかも!!」
「あ、ほんとだー!私今買いに行ってくるね!」
「ごめんねー……」
「いいのいいの!コナン君、お留守番しててね」
「う、うん……」
僕も行く!と言ったところで私が行かせないのをわかっているのだろう。
大人しく苦笑いをした。
がちゃん、とドアが閉まった音と共に、万が一に備えパーカーのポケットに拳銃を入れ、ポケットごとコナン君の背中に銃を突きつけた。
「……なんのつもりだ……」
「万が一誰かに拳銃を向けてるのを見られたら困るでしょ?あぁ。それとも、なんでここにいるか。って事?工藤新一君」
「……っ」
またもやキッと私を睨みつける。
怖いなぁコナン君。
「ふふ。抵抗しなければ撃たないからそんな怖い顔しないでよ。じゃ、腕時計と携帯を私によこして。」
多少しぶりながらも、素直に腕時計と携帯をよこした。
「今から博士の元へ一緒に来てもらうから。靴は普通の靴を履いてね」
「行って何する」
「それは行ってからのお楽しみ」
「……ちっ……」
「可愛くないなぁ。まぁ、本当は子供じゃないもんね、新一君」
「………」
「沈黙は肯定と捉えちゃうよ。ふふ」
その後コナン君に蘭ちゃんへ電話をかけてもらい、2人で博士の元へ向かった。
勿論、後ろから銃を突きつけたまま
prev|
next