16-2





結局快斗は大きい袋一つがいっぱいになるくらい貰って学校を終えた。


「名前ー!帰ろーぜ♪」

「うん」

「なあまだ不機嫌なのかー?わりぃって」

「何が?」

「いやあ…たくさん貰って…?」

「逆にむかつくわー!私のあげないからね!」

「ええっ!俺名前の1番欲しかったのによー……ほんとにくれねーの?」



理由がわからないのにとりあえず謝るっていうのがまたむかつく。


「あげないよ!!」

「ふーん…じゃあ名前ん家に寄って催促しよー。くれるまで出ていかねーからなー?」


その言葉に、イラッときた。


「そんだけもらったならいいじゃん!嬉しそうな顔してた癖に私1人から貰わないくらいでうるさい!」


言った直後にハッとした。
快斗も驚いた表情をしている。

快斗の冗談に本気になってキレる私。

嫉妬してんじゃん……


「…ごめん、なんでもない」

「私1人に貰わないくらいでって…おめーは女子の中の1人かもしんねえけど、俺の中では1人しかいねえ大切な奴だぞ。いくら周りの人から貰ったって、名前1人に貰った物にはかなわねぇよ」

「……っ」


そんな事言うなんて、ずるい。


「俺はチョコが欲しいんじゃねーのっ!名前の気持ちが欲しいの!」

「……重っ」

「えっ。珍しく本気で言ったのに…」

「ふふ。嘘だよごめん♪そうだよね。これあげる!私の気持ちだよ!」


快斗にチョコケーキを差し出すと、目がキラキラと輝きぱぁっと笑顔になった。


「やったああ!!まじで嬉しい!さんきゅーな♪別に気持ちを身体で表してくれても良か「はいどーぞ」


すぐ下ネタに走る快斗に呆れてチョコケーキをほっぺに押し付けた。


「んむっ。あ、あひがほうごはいまふ…」



やっと仲直りして、何故か私の家に来て2人で気持ち悪くなるくらいチョコを食べた。
もう一生分のチョコを食べた気がする。


ちなみに私のチョコケーキは取って置くと言い出したので、腐る。と一言返したらしゅんとしながら食べた。



もうひとつちなみに、コナン君にはバレンタインデー当日にはあげれなかったので後日あげました。




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