15-2




「…うそっ…名前…OKした…」

「……っ…」

「名前、快斗が好きなのかと思ってた…」

「……帰るぞ、青子」

「何言ってんの!!ほら、あの2人行っちゃったよ!行きなよ快斗!!」

「別に俺と名前は付き合ってねえし、束縛なんてする意味もねえし、名前の勝手だろ!」

「なっ…!!じゃあ、喜んであげなよ!!名前の事ただの友達だと思ってるなら、名前は幸せになったんだから喜んであげれば?!」

「別にわざわざ喜ぶ必要なんてねーだろ?!お前は俺に干渉し過ぎなんだよ!!」

「私があんたに干渉しなかったら、今頃あんた干物になってんじゃない?!なんで付き合う事にもったいぶってんのよ!!そんなんだから名前は他の人と付き合っちゃうんでしょ?!名前はもう、あんたを待ちくたびれたのよ!!」

「…っ…まだ、付き合えねーんだよ」

「は?!なんで?!」

「理由があんだよ深く聞くな。だから名前は俺よりいいやつと付き合えて幸せじゃねえか。これでいいんだよ」

「…ほんとバ快斗ね。どーゆう理由があったって、一緒にいたいなら一緒にいればいいじゃん。あんたの事だから、どーせその理由に名前を関わらせたくないんでしょうけど…名前は関わってでもあんたと付き合いたいんじゃないの?結局、あんたの“名前の為”は、自分の為にしかなってなかったんだよ。名前の為を思うなら、付き合ってあげたら…?」

「…まあ、もうおせーけ「まだ遅くない!!あの2人は出来立てホヤホヤだよ!!今ならまだ間に合う!!never giveup!!!」

「おっおめーそんなキャラだったっけ…?」

「いいから行ってきな!」

「おっ、おう!さんきゅーな!青子は1番の幼馴染みだぜ!!」


そう言って快斗は名前と夕の元へ走って行った。


「…1番の幼馴染みか。1番ね……嬉しい。ふふ。……って幼馴染み私だけじゃん!!」




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