13-3




「また明日改めて神社に行くけど、みんな行く?」

「「「行くーっ!!」」」

「じゃあまた明日、17時頃に神社にみんなで行って、またうちでご飯食べよっか」

「いいけど、連日6人分のご飯用意するの、疲れない?大丈夫?」


蘭が心配してくれているが、こんなのどってことない。
みんなといる事が凄く楽しいから。


「大丈夫!みんなといる方が楽しくて」

「なら良かったー♪」

「1人より、みんなでいる方が楽しいでしょ?」

「名前は寂しがり屋だもんなー!」

「寂しがり屋じゃないよっ!!」


また会話に花を咲かせ、その後みんな帰ることになった。


「じゃあまた明日ね、名前!」

「あれ?青子は帰らないの?」

「私はこれから名前と初売り行くの!」

「そっかー♪楽しんでね、じゃあね!」


青子以外のみんなが帰り、その後青子と2人で初売りに行き、服をたくさん買って久しぶりに2人きりで盛り上がった。


ーーーー

「名前ー!迎えに来たよ!」

「よっ名前!」

「青子、快斗!今行くね!」


1月2日、PM16時30分、3人で神社へ向かい、ぴったり17時頃に到着。



「ついたー!蘭に連絡してみるね!」

「うん!」


すぐに蘭に連絡し、また3人と合流した。


「まずはどこ行こっかー?」

「やっぱりおみくじでしょー!目指せ大吉よ!!」

「園子気合い入ってるわねー」

「いい男捕まえなきゃ!!」


6人でおみくじの場所へ行き、それぞれおみくじを引いた。


「私は…げっ…凶?!なんで凶なの?!大吉入ってるわけ?!名前は?」

「私は大吉…!園子は凶引くと思った〜」

「なんでよお!!大吉入ってたんだ…蘭はどうなのよ?」

「私も大吉だったよ〜!」

「ええっ?!ちょっと見せて!!…待ち人来たる。だってー!!新一君じゃない?!」

「ええ〜そうかなあ…だといいけど…」

「…!!」


コナン君が少し驚いた表情で蘭を見つめていた。


「青子はどうなのよ〜?」

「私はねー…中吉だったよー!」

「微妙ね〜!そこの男2人は?」

「…俺は小吉だ……」

「恋愛見せて!!…この人を逃がすな。だってー!!名前逃がしたら大変よ!?」

「あー…まじか…」

「何その反応…ガキンチョは?」

「僕は大吉ー!」

「誠意を尽くして接せよ。だってー!あんた誰に誠意尽くして接する気?」

「ははは…」

「ボウズは…なあ?」

「快斗お兄ちゃん…」


ニヤニヤして小首を傾げる快斗に、じろりと睨むコナン君。


「快斗お兄ちゃんですけど?」

「………」


ばかな2人だなー。

でも、快斗のおみくじ…
私でありますように…

と密かに願う。


その後、みんなでお参りする事になり、行列に並んで喋っていると、ついに自分たちの番になった。


「………」


快斗といい関係を築けます様に…
できれば…進展したい…


最後の礼をし、その場を離れると、
さっそく園子に何を願ったか聞かれた。


「言ったら叶わなくなるんだよ?」

「えー聞きたかったー!」

「じゃあ園子は?」

「私も言わない!!」


…まあいい男が現れますように…
とかだと思うけど…はは。

…快斗はなんて願ったんだろう…

気になるなあ。
キッドの方の願いかなあ…


「快斗は何願ったのよ?」

「俺も叶いたいから言わねーよ!」

「どーせ名前と付き合えますよーにとかでしょ?あんた振られたの?」

「振られてねえよ!! …でもまあ願いはそんなとこかな…」

「?!」

「新年早々熱い願いね〜!!」


ちょ、えぇっ?!快斗?!

本当かな…
だとしたら嬉しい。

けど、何もみんなの前で言わなくても…


「でも言っちゃったから叶わなくなっちゃうかもよ〜?!」

「園子〜!そんな縁起でもないこと言っちゃっだめよ〜っ」


蘭がフォローしてくれたが、確かにそうだ。
別に叶わなくてもいいやとか思ってんのかな。


深く考えすぎかな…

そんなことを考えていると、快斗が口を開いた。


「俺からは言ってねーもん!ぜってー叶わせるし!」

「まあ確かにねー!青子も応援してるよ!」

「ちょっ…みんな…っ」


なんて盛り上がるみんなに恥ずかしくなりつつ、嬉しかった。

私のこと…だといいな♪


こうして参拝も終わり、みんなで私の家に集まることになった。

ーーーー


「今日は夜ご飯煮物でいーい?」

「おっ!煮物くいてえ!」

「おいしそー!」


作っておいた煮物を温め、みんなで夜ご飯を食べた。


「6人で食べるとやっぱり楽しいなあ」

「楽しいねー!」


そんな会話をして盛り上がるとあっという間に時間が過ぎ、みんな帰る時間になってしまった。


「それじゃあね!!」

「うん、みんな気をつけて帰ってね!」

「うん!じゃあねー!」

「ばいばーい!」


バタンと閉まったドアの音を聞き、ため息を1つ。


「…ふぅ。また1人だ。」


相変わらず1人は寂しくなるなあ。
早く寝ちゃお。


思い返すと寂しくなるので、今日は早めに寝ることにする。
おやすみなさい。




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