11-2
「あ、いたいたー!蘭ー!園子ー!コナン君!」
「あ!名前!青子!」
「あれ?快斗はー?」
「なんか用事あるみたいで、後でここに来るってー」
「そうなんだあ。間に合うといいね、年越しまで!」
「うん…結構時間たってるんだけど…」
「え?何が?」
「あっ…いや、快斗が用事あるって言ってからさ」
「そうなんだあ…」
「なあにー?彼氏が来なくて心配なの?」
「彼氏じゃないって…!」
園子に冗談を言われ、照れて思わず赤面してしまった。
もーやだなぁ。
「いいなあー好きな人がいてー!でも、私にはキッド様がいるんだから!!」
「も〜園子ったらあ…」
蘭は苦笑いをし、コナン君は苦い顔をしていた。
そして青子は私の横で、えー?!っと言っている。
みんなキッドに対してそれぞれ思ってる事が違くておもしろい…
でも…
キッドは渡さない!!
「「「えっ…?」」」
「……え?私今なんか言った…?」
「キッドは渡さないって」
しまった!!
声に出ていたのか…!!
どうしたものか!!
「わ、私もキッドのファンだから…園子には負けないぞー?つってーへへへ…」
「なんか名前気持ち悪いんだけど…っていうかあんたもキッドファン?!だめよ!キッド様は渡さないんだからっ!」
「名前がキッドファンなんて…初耳〜…!」
「あ、でも名前家でキッドは優しそうって私に言ってくれたもんねー!ファンだったんだあ。ごめんねー」
「っあ、うん!全然…!大丈夫…はは」
「……ねえねえ僕屋台のリンゴ飴食べたーい!」
「あら、コナン君がリンゴ飴なんて珍しい〜!買いに行こっか!」
「ん〜…僕、名前お姉ちゃんと買いに行く!!名前お姉ちゃん、一緒に行こうー?」
「えっ?私?」
「うん!」
「ガキンチョは名前が好きなのねぇ」
なんてニヤニヤする園子に、コナン君は苦笑いで返した。
「あ…そういうわけじゃないんだけど…名前おねえちゃんとあんまり話したことないから、仲良くなりたいなーって…」
コナン君…!
この恥ずかしい環境から私を救いだしてくれたの…!?
天使〜っ!
「いいよ!行こっか♪」
「ごめんねー名前ー」
「いいよいいよ!」
コナン君に行こっか、と誘い、2人で屋台まで行くことにした。
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