10-2




「ふぅ。でたぞー」

「あ、おかえりー」

「おかえり!」

「今日は青子もいるし、私もシャワー浴びてこようかな!」

「んじゃ俺ももう1回「バ快斗〜?」


必殺青子の恐怖の笑顔。
快斗は冗談だろ?と口を尖らせる。


「あはは…」

「名前、入っといで〜?私が快斗見張ってるから!」

「うん、ありがとう!」

「冗談だってーの…」



まったく快斗は……。
なんてため息をつきながらシャワールームの戸を閉めた。


ーーーー


「ふぁ〜っ!さっぱりしたあ…!」

「おけーり」

「あ!そうだ!私、玄関にケーキ置きっぱなしにしてた!」

「え、青子ケーキ買ってきてくれたの?!」

「うん!さっき袋持ってたでしょ?それ玄関に置いてきちゃった!」


青子は慌てて玄関からケーキを持ってきてくれた。


「これ!名前が心配になって来たんだけど、クリスマスに何も持ってこないのもなーと思って買ってきた♪みんなで食べよ!」

「わーありがとう!」

「昨日も食べただろうなーって思ったんだけど…次の日だったらいいかなあと思って…」

「全然食べれる!ありがとう!」

「俺も腹減ったから食える!」

「確かに…お昼ご飯食べてないもんね!お昼ご飯作るから、それ食べ終わってから食べよ?」

「青子も手伝うよ♪」

「ありがとう!」


2人でお昼ご飯を作り、3人で食べてさっそくケーキを出した。


「わあ…!可愛いクリスマスケーキ!」

「でしょー?!名前好きそうだと思って♪……あ!あと、快斗には買ってないんだけど…はい、名前にクリスマスプレゼント♪」

「えっ!?いーの!?」

「えー俺にねーのかよー!」

「快斗いると思わなかったから…今日渡そうと思って持ってきちゃった。ごめんね快斗」

「ちぇーっ」


口を尖らせる快斗の横で、遠慮もなく喜ぶ私。


「開けていい?開けていい?」

「ふふっ。いーよ!」



すごい嬉しいっ!
青子からのクリスマスプレゼント♪

大きな袋を開けると、私が欲しがっていたスカートが入っていた。
テンションがあがり、つい叫ぶ。


「きゃああこれ私が欲しがってたやつ!!いいの!?いいの!?」

「ふふっ。名前の為に買ったんだからいーの♪」

「すごい嬉しいいいっ!!ありがとう!!」


青子に抱きつくと、快斗がむつけてこっちを見てくる。


「…どうしたの?快斗」

「俺があげたときより喜んでるなーとおももってよー」

「あ、いや…!快斗のも嬉しいよ!本当に!」

「快斗も名前に何かあげたのー?」

「うん!手袋もらったんだー♪ベージュの可愛いやつ!」

「そうだったんだぁ!」

「あ、私と快斗からも青子にクリスマスプレゼントがあるんだよ!昨日2人で選んだの!」

「えっ!?ほんと!?ありがとう!!」

「はいこれ!」


青子に箱を渡すと、ありがとう!と嬉しそうに抱きしめる。
開けていいか聞かれたのでOKした。


「うわぁ〜!すごく可愛い!」


目を輝かせながら、私と快斗とプレゼントに目を忙しなく動かす。
その青子が可愛いっす。


「やったね快斗!」

「だな!」

「さっそくつける!ありがとう2人とも♪」




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