09-2
「これは?」
「んー別に…欲しくはねーなー」
「快斗ははっきり言ってくれるからわかりやすくていいね」
「そうか?じゃあ言いまくろー!」
「うん〜…?それは違うような…」
「…あ!俺あれがいい!!」
「えっどれどれ?」
快斗が指さしたのはマフラーだった。
「でもマフラー持ってるじゃんっていうか今つけてるじゃん」
「これもう古いからさー、新しいの欲しいと思ってたの忘れてた!」
「じゃああれにしよっか!」
「やりぃ!」
「あれだけでいいの?」
「いいけど…」
「けど…?」
「お揃いがいい!名前と!」
「ええっ!やだよ!恥ずかしいよ付き合ってもいないのに…」
「付き合ってる付き合ってないは関係ねーだろー?」
「関係ないけどさー…」
「なっ、いいだろ?」
「んー…いいよ」
「よっしゃああ!」
「ちょっと声でかいよ!恥ずかしいっ!」
「わりぃ…」
結局、2人でお揃いのマフラーを買うことにした。
快斗はネイビー、私は赤
これを2人で学校につけていったら余計付き合ってると思われる…
「はい、どうぞ」
「ありがと名前!」
「こちらこそいつもありがとう!」
「しょうがねえなあ…」
「ほんとすみませんいつもいつも…」
あれ?いつの間にか立場逆転してる様な…
「…そういえば青子にもクリスマスプレゼント買って行こー!」
「あー!あいつ何が欲しいんだろーな?」
「なんか欲しいものとか聞いてない?」
「聞いてねえなあ…いつかは言ってたかもしんねーけど別にいちいち覚えてねーしなー…」
あれ、快斗ならすぐわかると思ってたんだけど…意外に青子の事わかってないのかな?
「そっかー…快斗ならすぐわかると思ったんだけど…」
「え?なんで?そんないちいち覚えてるやつなんてあんまりいなくねーかー?」
「あああ!思い出した!」
「えっ!?何?」
「青子こないだ携帯落として携帯ケース割れたって言ってた!次は手帳型にしようって言ってたからそれ買ってあげよー!」
「そうなんだ!知らなかったー」
「…ほんとに何も知らないんだね」
「幼馴染みだからってなんでも知ってるし話すってわけじゃねーからなー…」
「そっか…とりあえず、携帯ケース売ってる場所に行こう!」
「だな!」
2人からのプレゼントということで、割り勘で買った。
青子が好きそうな柄だから、気に入ってくれるといいな♪
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