08-1






「遅刻だぞー名字」

「すみません…」

「…黒羽!!お前もだ!!教壇の前に立たされてるのに寝るなっ!!」

「んぁ…だってねみーもん…」


あー最悪…
二人して寝坊して
みんなの前で教壇立たされて。

これじゃあ怪しまれるじゃん!!


「二人して寝坊か?」

「「はい」」

「ったく二人で夜中まで何してたんだー?…あ。そーいうことか!!」

「「どーいうことだよ!!」」


まわりからきゃーっとかうそーっ!と声が上がる。

誤解を招くでしょうがああああ!


「そーかそーか!そういう事か!」


何故か嬉しそうに笑う先生。
おい。


「ちが「そういうことだよなー?名前ー?」

「っはああああ!?ちょ、誤解招く言い方しないでよ快斗!!」


こいつ……!!
笑ってんじゃねぇー!!


「だって俺ら夜中に「ああああもうやめてって!!」


…こいつ〜…

よけい誤解招く様なことをたんたんと…

照れてないって事は面白がってるな?


「まぁおめでたいことだな。しょうがないから許してやろう。はっはっは」

「はっはっはって…」

「許してもらえたんだからいいだろー?」

「まあ二人とも席につけ。ちゃんとマナーだけは守れよ!夜中も登校時間もな。」

「はい…」

「席つこうぜー名前ー」



くっそ〜…

あの後みんなから聞かれる事になったのは言うまでもない。


放課後、私と快斗の班が掃除当番でそれを待っててくれていた青子が、手伝いながらこそっと聞いて来た。


「ねぇねぇ、なんとなく聞けなかったんだけどさ、朝先生が言ってたことって…ほんと?」

「もー青子までっ!んなわけなかろう。ほんとだったら快斗もっと恥ずかしがるって!!」

「えー?そうかなー?私快斗が本気で恥ずかしがってるところ見たことないよー?」

「…えっ?そうなの?」

「うん、あるとしたら、名前の話題で茶化した時ぐらいだよ?」

「えーまさか!」

「ほんとほんとっ!いくらまわりから変態って言われててもさー、本気な子には純粋なんだよねー、バ快斗のくせに。」

「本気な子って…ないない」


これはほんとにないな。
昨日振られたばっかりだし…

告白してないけど、今は付き合えないって言われたよーなもんだし。


「じゃあ私机出してくるね!」

「うん!………わかってないなぁ名前は…快斗がいつまでも名前を野放しにできるわけないでしょっ…ふふ」

「えっ?なんか言ったー!?」

「なんでもないよーっ!」

……よくんかんないけど、ま、いっか!




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