06-2





態度が一気に冷たくなった気がした。
やっぱり、言わない方が良かった…

そう後悔しても、もう遅い。





ーーーー


「おはよー青子っ!」

「おはよー!名前っ♪」

「…おはよー」

「あ、快斗…おはよ」




やっぱり、快斗の態度がちょっと冷たい

今まで騙されてたって思ってるのかな?


あー…もうやだ…

なんかみんなに会いたくない気がしてきた。

青子はとばっちりだよね。

でも青子は知らないみたい。
快斗、言ってないのかな…



そのまま口数少なく、今日一日が終わってしまった。


結局、帰りも私だけそそくさと帰って来た。


なんか学校行きたくない…
明日休もう…。


ーーーー



「は〜…朝か。今まで楽しかった朝が憂鬱だな」



先生に電話で風邪だと言って仮病を使い、学校を休んだ。



私、いつからこんなに弱くなったんだろう。こんなんで学校を休む人じゃなかったのに。


こっちの世界にきてから、快斗、青子、コナン君、園子、蘭に頼りっぱなし。

だからかな?
…でもあんなに深刻になると思わなかったなー…


秘密喋ったらもっと仲深まるって言ったじゃん……嘘つき。


涙がでてくる。

私は本当の事を喋っただけなのに
違う世界から来ただけであんなにも態度が変わってしまうものなの?


快斗はそんな人だと思わなかった。



やっぱり、現実の世界と漫画の世界は合わないんだ。

そういう運命なんだね、きっと。
私の恋も終わったな。

そのまま1日中ダラダラと過ごし、その後、1週間学校を休んだ。


ーーーー

「今日で1週間だ…」


特に何もなく1週間が過ぎていった。

私がいなくても、普通に時が経つ。
やっぱり、この世界に私はいらない。
私は帰って、普通の生活を送るべきなのだ。


帰り方はわからない。
また、夜中の0時にあの桜の木の元へ行ってみよう。


帰ってみよう。
みんなには何も言わずに。



そんな事を考えていたら、もう昼になっていた。


「…あ。青子からだ」


昼休みに入ったのだろうか、青子から電話が来た。


「…もしもし…」

『もしもし?名前久しぶりだね、風邪は大丈夫?』

「うん、大丈夫だよ、ごめんね心配かけて」

『うん、びっくりしたよー…名前が1週間も休むなんて、珍しいから』

「確かに…」

『明日から、学校に来れるの?』

「…それは、どうかなあ。青子、ありがとうね、今まで色々」

『えっ?!今までって?どーいうこと?』

「なんとなくだよー」

『…ならいいんだけどさ…』

「…うん、じゃあまだ眠いから、寝るね」

『…そっか!ごめんね、早く体調良くなるといいね!』

「うん、ありがとう!じゃあね」

『うん、ばいばーい!』




はあ。
ごめんね青子、嘘ついて。


今日、現実に帰ってみようかな。
帰れるかな?


今日1日ほんとに何もせず、荷物だけをまとめた。
現時刻、23時00分


家を出た。


みんな、ありがとう。
半年だったけど、楽しかった。


快斗…大好き。



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