05-1
さてさて季節はもう10月
早いもので、もう少しで冬ですよ。
やだなあ早いなあ。
そして今、男子達は張り切っております。
それは、明日から2日間、学校行事の球技大会があるからです。
男子達は女子にいいところを見せるために張り切ってるんですね。
快斗はサッカーらしい。
ほんとコナン君とそっくり…
放課後、いつも通り3人で帰ってる途中、球技大会の話になって今に至る。
「名前ー?何ニヤニヤしてんの?」
「あ、いや?!なんでもないっ!」
「快斗君のサッカー姿が早くみたいわっ(はーと)絶対かっこいいものっ(はーと)!!」
ったくこの人は……
「…快斗、アフレコしなくていいから。」
「あれっ?違った?!」
「全然違う!!」
「そーいえば、青子は球技大会なんの種目にでるんだ?」
「私?私はバレーだよー!」
「応援行くからねっ♪」
「ありがとう!私も名前の応援行くよー!」
「きてきてー!」
「名前はなんの種目なんだ?」
「私はバスケ!」
「んじゃあ、俺と一緒だ!」
「「え?」」
「快斗はサッカーじゃないの?」
「それがさー、バスケに欠員がでてよー。俺バスケも出ることになったんだよー」
「そうなんだー…時間が被らなければ応援行くよ♪」
「2日目はどうかなーっ!」
「なんでー?」
「おめーら、ちゃんと先生の話聞いてたか? 2日目のバスケは男女混合だぜ?1日目の女子、男子共に決勝に進んだチーム同士が組むんだよ。つまり、1日目は女子チームから2組、男子チームから2組選ばれるんだ。」
「えっ…!そうなの?!あれ?先生そんなこと言ってた?」
「あー、確かに私も聞いてたかもそれ! じゃあ、私は2人の応援行けるね♪」
話聞いてなかったのは私だけか…
ということは、
1日目
ー決勝進出組ー
女女 男男
2日目
ー決勝戦ー
女男 vs 女男
ってなるということか…
とにかく、決勝に進めばいいのだ!
「でもそれって、私のチームも快斗のチームも決勝進出組に入らないと、私快斗と戦えないよね?」
「んまあ、そーいうことだな。でも決勝進出組の4チームはどういう風に混合になるかわかんねえから、俺と名前は敵になるかもしんねーし、味方になるかもしんねーし、それはわかんねえな!」
「なるほどね〜…」
「えーっ!!2人が敵になっちゃったら名前応援するね!!」
「ありがとう!」
「少し悩めよ…まあでも、名前のチームも俺のチームもつえーから、決勝進出は決定だな!!」
「まあチーム戦だからどうなるかわかんないけどね!でも敵になっても味方になっても楽しめそう!!」
快斗を睨みながらニヤリと笑うと、向こうもニヤリと笑った。
なんか、いい勝負ができそう。
「…なんか、楽しそうな中にバチバチがあるね…名前と快斗…」
「んじゃあ、また明日ね!」
「おう!楽しみにしてるぜ!」
「じゃあねー名前!」
快斗と戦えるのも嬉しいけど…
やっぱり同じチームがいいなあ。
同じチームになれますよーにっ!!
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