04-5







「ねえキッド、なんで私連れてきたの?」

「宝石を頂きにきたからですよ?」

「う、うん…?」



話が噛み合っていない…
なんて思っていると、携帯の着信音が鳴った。



「あ、またコナン君からだ。…もしもし!」

『名前お姉ちゃん!!無事?!』

「うん、大丈夫だよ!」

『今どこにいるの?!』

「今ー…今は…空…?」

『えっ!?それ、どーゆうこと?!』

「キッドが家まで送ってくれてる!」

『大丈夫なの?!何もされてない?』

「大丈夫!何もされてないよ!」

『でもみんな心配してるから、みんなでそっちに行くよ!!』

「んーん、平気だよ!もう家着いたし!みんなに謝っておいて欲しい!私は疲れたからもう寝るね。」

『明日、詳しい話聞かせてね!』

「わかった!それじゃあねっ」

『うん、じゃあね!』

「そんな事を言ってしまって大丈夫ですか?私があなたの家に行くかはわからないですよ?」

「私にはわかる!!キッドは絶対家に送ってくれる!家に送ってくれないキッドなんてキッドじゃない!!」

「…言っている事がめちゃくちゃですね…それは私に家に送れと…?」

「ご名答〜。へへ」

「では、夜空を見ながら遠回りをして眠り姫を送って差し上げましょう。」

「うん、ありがとうキッド!!」




結局何故私は連れて行かれたのかわからないまま、夜空をみながら遠回りをし、そのまま家まで送ってくれた。




「キッド、お疲れ様!ありがとう!」

「眠り姫のためですから…」


ニコリと笑った彼は手の平からポンッとバラを出し、私にくれた。


「…ありがと」

「次回会う時は、月下の光の中で…」



名言を残しそのまま飛んで行ってしまった。


ドキドキしたけど、楽しかったー!


さっ、明日みんなに謝らなきゃ…

今日はもう寝よう…。




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