02-4
結局、その白いワンピースに、黄色いパステルカラーの花柄があしらわれたカーディガンに決めた。
「よしっ、買い物終了!!今日は付き合ってくれてありがとう!嬉しかった!」
ここまでしてくれる嬉しさのあまり、思いっきり笑顔になった。
「お、おうっ…!いつでも付き合ってやるからよ…!」
そのまま夜ご飯も一緒に食べて、いつもどおり家まで送ってもらって。
ほんとにありがたい
また明日、こんな幸せな時間がくるんだ
「今日はありがとう!いつも送ってもらってごめんね」
「おめーは危なっかしいからなっ!」
にひひと笑った快斗はキッドとは思えなくて。
ほんとにキッドなのかな?って思っちゃう。
「なにそれっひどい!」
「ははっじゃあ、明日な!」
「うん、じゃあね!」
快斗はいつもみたく、手をひらひらさせて帰って行った。
明日も楽しみっ
この後、お風呂に入りながら1人でうふふとにやけていたのはここだけの話…
ーーーー
「ん〜…この服装になんかプラスしたいなあ…」
次の日、さっそく服装に悩んでいた。
「このネックレスにしようかなあ……うわ、やばっ!もう出なきゃ!!」
結局、麦わらのベージュのハットに、花のネックレス、白いワンピースに黄色い花柄のカーディガンに、靴はサンダルといった、いかにも狙った清楚系で出発!
高揚する心を抑え、家の鍵を閉めた。
「よっ!」
「わぁっ!!びっくりした…快斗か…あれ?待ち合わせ駅じゃなかった…?」
「きゃっとか言えねーのかよ……いつも迎えに来てるんだから、ここに来ればいいよな!って思って来ちゃった」
「そんな可愛げな声でないよ驚いたら…でも、迎えに来てくれてありがとう!」
「おう、やっぱ、あれだな…」
「あれって?」
「かわいいな…」
「えっ?いや、そんな…っ」
「俺が選んだからな!俺が選んだから…っ」
そんなことを言いながらそそくさと先に行ってしまった。
口元に手当ててる…?
もしかして……
口痛いのかな?
「ねー待ってよー!!」
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