02-2
『よっ、眠そうだな!(笑) もう名前が転校してきてから三ヶ月たつけど、登校初日に俺が言ったこと、覚えてる?明日、きれいだって言ってた夜景に連れて行こうと思ってさ。って言おうと思ってチラチラ後ろ見てんのに、気づかねえから連絡しちゃった(笑)』
嘘っ……
快斗からお誘い……!
諦めてたのに嬉しい…!
前にいるのに直接話せないのがもどかしい!
明日は土曜だし、もちろんおっけー………っと。
既読をつけたから、見たってわかるはず
パッと前を見ると、その視線に気づいたのか、右手で頬杖をつき、ウインクしてにひひと笑われた
一瞬にして目が覚めた。
ぁいて…
いてて…
心臓に矢が突き刺さった…
どきゅんって音した…
かっこよすぎる〜〜っ!!!
なんて浮かれていると、またバイブが鳴った
『青子には内緒だぞ、あいつうるさいから、夜景は似合わない(笑)』
きゃあああ2人きり!!
デートじゃん!!
断る人いないって!!
『わかったよっ!楽しみにしてる!』
…送信っと
昼休みに言ってくれればいいのにと思ったがこういうことか。
いつも3人で食べてるからね
『俺も楽しみにしてるぜー!青子は放課後委員会があるらしいから、2人で帰ろうぜ。そん時明日の時間とか決めっか!』
『了解っ!』
青子には申し訳ない気がしたが、私にとって近づける大チャンス…
オシャレしなきゃ!!!
ーーーー
「青子ー!おめーこれから委員会だろ?」
「そうなのー!名前と帰ってー!」
「ったりめーよ!行こうぜ、名前!」
「う、うんっ!青子、委員会頑張ってね!!」
「ありがとーっ!じゃあねっ!」
「あいつ、はえーな行くの。さ、明日どうしますか?名前さんっ
」
あーそのちょっとキッド感入れるのやめてーきゅんとくるじゃんっ!
「んー、どうしよっか?快斗は何時頃がいい?」
靴箱に上靴を入れながら悩む快斗
「んー…昼飯一緒に食ってから、いろんなところ回って夜景行こうか?」
「ひっ昼からいいの?!」
「夜景だけが目的じゃないからな。」
「そっか、そうしよう…!じゃあ12時とか?」
「そうだな!」
「案外悩まず決まったね!笑 私、今から服買いに行きたいから、今日は送ってくれなくても大丈夫だよ!いつもごめんね」
明日の服を買いに行きたい…!
ちょっと頑張っちゃおうかなっ
「じゃあ、俺も一緒に行くわ!」
えっ…!
ええっ!明日の服なのに…
「いいよいいよ!女の服選びは時間かかるよ〜?快斗つまんないと思うし!」
「俺別にそーいうの平気だぜっ?」
「で、でも…」
「俺行かないほうがいいか?」
prev|
next