01-4
苦しい嘘を続けたが、警察の人と一緒に交番へ行き、住所を調べて貰って家まで送ってくれることになった。
私こっちに家あったんだ…
心の中で苦笑いをし、車に乗った。
「ついたよ」
「ありがとうございました!」
お礼を言ってとりあえず自分の家の鍵をだし、鍵穴に入れてみる
「あ、開いた…」
恐る恐る家の中に入り手探りで明かりをつけると、部屋は広くきれいで、自分にはもったいないほど大きい。
ふとテーブルの上を見ると、また白い紙があった。
ーシリアルナンバーをパソコンに入力してくださいー
「シリアルナンバー…?」
あ、あの白い紙に書いてあった番号だ。
隣にパソコンがあったので入力すると、色々な情報がでてきた。
こっちの世界では私は17歳で、高校二年生
江古田高校に明後日から通うらしい
黒羽快斗の高校だ…
お金は困らないほどATMに入っているらしい。
一応おろしてきたんだけどな
「なるほど…」
他にも色々情報は書いてあったが、とりあえず今日はもう寝よう
あとは明日考えよう
体の疲労が一気にきたのか、眠気が襲う。
寝室に向かいベッドに横たわると、意識が遠のくのに時間はかからなかった。
ーーーー
「ん……」
目を開けると、昨日の出来事が蘇る。
昨日起こったことは本当だったのか、部屋を再度確認した。
「やっぱり一緒だ……コナンの世界に入ったのは本当だったんだ…」
まずは母に連絡が取れるのか確認すると、メールは現実の世界と連絡できるらしく、今までの経緯を母にメールした。
「電波どーなってんだ…」
苦笑いするしかなかったが、とりあえず外にでて、色々散策してみることにした。
江古田高校の場所も確認しておかないとね。
一応、昨日のパソコンにこっちの世界のマップが載っていたので、それを写真に撮り、その写真を頼りに歩き周る。
案外現実の世界とさほど変わらないんだ。
恐怖や不安はほとんどなく、わくわくしながら見物していた自分に驚いた。
高校の場所を確認し、家周辺もとりあえず歩く
そのまま家に帰り、一息ついて何気なくテレビをつけると、怪盗キッドの予告状がきたとニュースで話題になっていた。
「おぉっ……!!早速〜っ!!逢いたい!行こう!!」
マップを再度確認したところ、ここから少し遠い所だったが買い物がてらすぐに出発する事にした。
「もうお昼だし、お昼ご飯食べて服とか買ってたらいい時間だよね…!楽しみーっ!!」
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