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"君には薔薇が似合う"

彼はいつも私にそう言ってくれた。

"特に深紅の色の薔薇だ…ただ枚数は少ない方がいい。多すぎない方が綺麗だし君には良く似合う"

彼は…
もう居ない。分かっている…

戦って果てたんだ。

己の使命を果たすために…トリッシュを守るために…仲間を守るために…。

ジョルノは語ってくれた。

「ブチャラティは最期にこれをジュディに伝えてくれと言いました…」


"薔薇の花は永遠に散らない…だからどうか俺の側で静かに咲いてくれ"

そして小さな小さな蕾の薔薇の花を私に、と渡してくれたらしい。


…分かってる…。
彼がもう居ないことは。

…私は貴方の側で咲くことを決めた。
小さな小さな蕾だけど…貴方の側で咲きます。

「ジュディは深紅の薔薇が似合うな」

ブチャラティは…私の心に咲いている。
だから私も貴方の側で咲く。

いつか会えることを祈りながら




静かに傍らで花開きながら






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