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嗚呼、貴方の其の白く美しい…肌に触れさせて下さい。
少しでも良いの…。触れさせて…
「ジュディ、此方へ来い」
「はい。DIO様」
私はDIO様を尊敬しDIO様の下部になった。その美しい生き方…カリスマ性…不思議と惹かれた。
肉の目は植え付けはされず、ただDIO様の身の回りのお世話をさせて頂いている。
名前を呼ばれて近くに行くと
DIO様のお顔の近くまで引寄せられた。
「え…っ」
「ジュディお前は美しい…私の下部には勿体ないくらいだな…」
私は口から心臓が飛び出るかと思った。
DIO様のお顔が…唇が…睫が…こんなにまで近くに来ているのだから。
「…私と永遠に過ごしたいとは思わないか?」
「…わ…たし…」
思わずDIO様の白く美しい肌に触れてしまった。憧れのDIO様の美しい肌に…
「DIO様と共に…」
「そうか…私と共に歩んで行くか」
そう言うとDIO様は私の腹部に己の爪を立て、私の血を吸い始めた。
始めての感覚に息が苦しくなったが憧れの人に吸われていると感じた瞬間、息をするのもどちらでも良くなった…
「DIO…様…」
「これでもうジュディは私の仲間だ…良いな?」
「喜んで…」
どうか
この血を一滴残らず貴方のものに…
赤く不気味な月が笑う…