20mann | ナノ


▼ 希望、絶望

「…DIO さま」


「…なまえ」



舘の外でおびただしい数の煌めく星を見上げながらお互いの名前を呼びあった。




私達が出会ったのはいつだっけ?
こんなおびただしい数の星空だったっけ?


それとも雨の日だったっけ…?




貴方に会えて良かった…
色々あったけど、楽しいな



ずっと続いてくれるかな?




「あのね…大好き」



「突然何を言うかと思えば…」




あのね…ずっとずっと一緒に居たいの…

だから…お願い…
私を抱きしめて離さないで下さい。


「…なまえは…私がどんな奴でも…受け入れてくれるか?」


「何を言うんですか!当たり前ですよ!」



DIOさまはフッと笑うと私を抱き寄せておでこに軽いキスをしてくれた。


「…嬉しいぞ…なまえ…」


私は思わず顔を真っ赤にしてDIO さまがキスをしてくれたおでこを押さえた。



「…っ!」


「…顔が赤いぞ…可愛いな」



再び抱きしめられ、私の心臓は止まるかと思った。


だってこんなに強く抱きしめられたことはないし…おでこにキスだってされたことない。



嬉しいような…照れくさいような…


DIO さまは私なんかで良いのかな?



「DIO さま?」



「…?どうした…なまえ」



「DIO さまは私を好き?」



「…同じ質問をしたな…」



「ちょっと気になって」



「好きだ……これが当然の答えだ…」



「…///」

私は自分で質問したのに恥ずかしくなってまた頬を染めた。



「…っ///」

「どうした?なまえ」



「なんでもありません///!」


このまま時が過ぎなきゃ良いのに…



そうすればDIO さまとも一緒に居られる…



「なまえ…」



「はい?」



呼ばれて振り向いたらDIO さまの唇が私の唇に重なっていた


…私は状況を把握するのに時間が掛かった…だって……だっていきなりだったんだに




だからどうか…
私を忘れないで…DIO さま




私もあなたを忘れないから…




「ずっと一緒にいましょうね」



「ああ…」





神様どうか
……私達が「ずっと一緒に居られる」魔法をかけて下さい……。






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