3部アニメ化記念企画 | ナノ

満月の安眠


私の名前はDIO。
前世はどうやら名前というらしい。
目を開けたら世界は変わってた。
身体は以前と変わらず女性。でも記憶はDIO。

これが世に言う成り代わり、かあ

数日たったけど…慣れないなぁ

「DIO様、お休み中、失礼します…お召し物をこちらに」

「ヴァニラ、お願い名前で呼んで」

DIOは吸血鬼だから太陽の光を浴びれない。
だから代わりに身の回りの世話をしてくれるのはヴァニラ

「…御意に…名前様…」

身体は女性だからちょっと恥じらいがあるけど、ヴァニラだからいいの。

「し…しかしDIO様…」

「ん?何だ?」


ヴァニラがなにやら口に出そうとモゴモゴしていた。
普段は無口でほとんど喋らない私の部下。


「その、貴女様…は…女性で…」

「そうですよ?自覚をお持ちください」

「テレンス!」

びっくりしたあ!
どこから来たんだろう?テレンスは神出鬼没だからなぁ

「テレンス、入るならノックして」

「貴女様が鍵を掛けないのがいけないのですよ…?」

失礼します。そう言うと私の服の乱れを直して、髪をさらりと触って匂いをかいだ。
テレンスの手の動きは緩やかに、だけど繊細で、少しくすぐったかった。

「そんなに無防備な格好をしていますと…こんな風に、触られてしまいますよ…?」

「て…テレンス…!」

テレンスの指が私の首筋をつうっと撫でる。  
再びくすぐったさが、戻ってきた。

「…テレンス、名前様が…嫌がって…いる」 

するとヴァニラが私の肩をグイッと引っ張って引き寄せた。
いくら私が従えた部下とはいえ、こんなに力強く引き寄せられたことがない私の体が熱くなる。
ヴァニラの筋肉、そして銀に輝く髪が私の頬にあたった。


「ヴァニラ…」


私の従えた部下はこんなにもカッコよくて、
美しかったのか。

私の体はますます熱くなり、感じたことのない感情が込み上げてきた。

「…ズルいですよヴァニラ」

テレンスが少し不機嫌そうに私の方を見つめた。
あれ…こんなに私、男性にたいして…ましてや部下にたいして変な感情抱いたことあったっけ…?

変だよ二人とも… 
私も変になっちゃうよ


「ああ、そうだ…名前様に聞いてみたら如何でしょう?私たちのどちらがお好きかと」


「え?」

「名前様…、私が…一番…」

「名前様、この私が一番に決まって居ますよね?」

「ちょ…ちょっと!」


二人が私の顔の前にズイッと押し寄せてきた。
ち…近いよ!

参ったなあ〜…
私は二人とも好きなのに。


「二人とも、近い。私はね、どっちかって決めたくないの
だから二人とも好きじゃ駄目かな…?」


するとテレンスがはあ、と溜め息をついて私の髪の毛を手ぐしで調えて後ろを向いてしまった。

「全く、そういう所が私をそそるのですよ…」

ヴァニラは無言で立ち上がり、私のそばを離れた。


私は目をパチクリせながら二人の後ろ姿を見つめた。
二人が赤面しながら口を覆っていたことには気付かずに。




「二人とも好きじゃ駄目なのかな」















++++++++++++++

お待たせ致しました!
大変遅れてしまい申し訳ありませんでしたっ!


内容が逆ハーじゃない…orz
自分の文章力の無さに泣きそうデス

3悪はヴァニラとテレンスの二人だけにしました。
というか口調が不安で二人しか出せませんでした
すみません…


こんなもので良ければもらってやってください!

リクエストありがとうございました!

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