3部アニメ化記念企画 | ナノ

ゆら、ゆらり


私は…
寂しかったのかもしれない

だから承太郎を、



…私の父は良く言っていた。

「引かれ会う人は必ず居るから」と…


もし、もしもその引かれ会う人が承太郎なら……私は。


…全く私はドジな奴だ。承太郎と女の人が一緒にいるところを見てヤキモチ妬いて敵の罠にまんまと掛かって穴に落ちるなんて。

寒い…
いつもなら承太郎のそばにいて下らない冗談やギャグやらで…自然と暖かくなるのに…
承太郎が側に居るだけで暖かくなるのに

「承太郎…」

私は自分の膝を抱え込み、冷たい体を暖めようと必死に丸くなった。独りは嫌いだ。涙が出る。

ああ寒い…誰か……

「名前!」


聞き覚えのある声…
低くて…やさしい、男の声
泣きそうになる。

「何やってんだ。全くドジでバカな奴だ。さっさと帰るぞ名前」

私は涙を隠すためにわざとそっぽを向いての涙を隠した。


「…さっさと引き上げてよ承太郎!」

「早く上がれ、ほら」


穴の上からロープを垂れ下げ、承太郎は私を引き上げてくれた。

救出され、腰が抜けてその場にペタンと座り込んだ私に…承太郎は大きな手を差しのべてくれた。
そして私を強く抱き締めてくれた



「ちょっ…承太…郎!」

「馬鹿野郎…てめーが居なくなってどれだけ探したと思ってんだよ」


承太郎が私を抱き締める力が強くなった
ギュウっと、まるでわが子を抱き締めるように

「だって…承太郎が…女の人といるの…見たくなくて」

私は承太郎の大きくてあたたかい胸の中で泣きじゃくった。

「すまねぇ…名前。だから泣くな」

「承太郎の…馬鹿ぁ」

私は承太郎の大きな背中に手を回してまた泣きじゃくった。

「これからはお前しか見ねえ…だから、涙を拭いてくれ…」

承太郎は私の頬に垂れる大粒の涙を手で優しく撫でて涙を拭ってくれた。
 

そして優しくおでこにキスをしてまた強く抱き締めた。
優しくふれた承太郎の唇が私の心を包み込んだ。

「名前」

私を呼ぶ彼の声は美しい…

「承太郎、これからもよろしくね」

「当たり前だろ…お前を一生守る。手離すかよ」



お互いに誓いあい、私はまた承太郎の大きな胸に抱き付いた。















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長らくお待たせ致しました!



イチャイチャ加減があんまり無さすぎて駄目駄目でした…
何で穴に落ちたかは自分でも分からな((オイ



こんなもので良ければもらってやってください!

リクエストありがとうございました!




     






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