求め合う
「ヘップしょいっ!」
春の風は冷たい…
季節は春だってうのにポカポカしてこない…俺まで寒くなってしまう。
大きなくしゃみに寒気…
ヤバい…風邪なんて引いてる場合じゃないのにな。
「大丈夫…?ポルナレフ」
聞き覚えのある声に後ろを振り向くとやはり、
「名前…!」
「大きなくしゃみをしてた…風邪?」
買い物帰りだろうか手に買い物袋を下げて俺を見ていた。
長い黒髪にいつものロングスカート、白色のカーディガン。
駄目だ。
みっともない所を見られた。
「なんともねーよ!気にすんな!」
「はい。これ」
名前が渡してくれたのは赤い手袋。
寒い日にいつも手にしてる手袋だった。
「これ…」
「使って。私はいいから」
「いやいやっ!手がっ…」
「あ!それ、同じのいっぱいあるからあげるね!」
「ちょっ…待て!俺が家まで送っていく」
「え?良いの!?」
名前は俺の顔を見てぱあっと明るく返事をして俺の顔の近くまで自分の顔を近づけ、にこりと笑うと買い物袋を手に提げ直して俺の隣に並んだ。
「ほら買い物袋」
「持ってくれるの!?」
俺がおう。と答えるとありがとうとにこりと笑った。
ちょっ…可愛いじゃねぇか
あのポヤっとした雰囲気、嫌いじゃないが、たまに危ないと思う。
「好きだぜ」
「私も好きだよ!桜!」
名前は溢れんばかりの笑顔で俺に微笑んだ。
桜、か
ちらほらとまるで名前の頬のようにな
ピンク色の花弁が俺たちを包んで舞う。
春の風は冷たい、
だけど、名前がくれた手袋のお陰で暖かいし風邪を引かずにすみそうだ。
今度礼をしなきゃな
ΓJe t'aime à croquer.(たべちゃいたいほど君が好き。)
、名前」
「え??何!?ポルナレフ、日本語で言ってよ私フランス語分かんないよ!」
全く鈍感なお姫様だ
(春の風邪)
ふわふわと
+++++++++++++
長らくお待たせ致しました!
ポルナレフがなんか、キザっぽいとか言わないd
あと桜って日本ですね((
フランス語はググったものなので曖昧です…すみません((
こんなもので良ければもらってやってください
リクエストありがとうございました!
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