酸いも甘いも
「お前の髪…」
「えー?何か言った?」
私は承太郎が買ってくれたマンゴーアイスを食べながら後ろから聞こえてきた承太郎の声を聞き流した。
エジプトの昼は暑い。
承太郎の学ラン、暑くないのかな…なんて考えながら最後の一口を食べ終わり、せっかく涼しかったのに暑さが復活。
あ〜あ…
もう少し味わえば良かったな。
せっかく承太郎が買ってくれたアイスなんだから。
「…髪…」
「何?」
承太郎が何か言いたそうに私の方を見てきた。なんだ?いつもの承太郎ならビシッと言うのに。
「お前の髪…サラサラだな」
「え…?」
承太郎が急に髪の毛を触ってきた。
毛先から頭皮に伝わる承太郎の(憧れの)手の感覚に私の体はゾクッとした。
(別にMってわけじゃないですよ?)
急に…触ってきたものだから…… その…照れるというか…
「いい匂いもする」
ひゃあああ!
良かった!ア〇エンス使っといて!椿オイルよ、ありがとう!!…じゃない!
「い…いい匂いなんて……ッ…普通のシャンプーの香りじゃん!」
「…名前の匂いだ」
ちょいちょいちょい!
承太郎、そんな風に言わないでよッ!
可笑しくなった!?変なもの食べた?
あとそろそろ手離してくれないかなッ!?さすがに私の心が耐えられませんッ!!
「…承太郎……近、い…」
「ああ、悪いな」
承太郎は指に私の髪の毛をスルリと通し、やっと手を髪の毛から離してくれた。
危ない。
あと少し近付いてこられたら
み…耳元に……承太郎が………ああ!もう!
「どうかしたか?顔が紅いぜ」
「〜……暑いだけだよッ!!」
全く、承太郎の行動にはいちいち胸が高鳴る。
エジプトの暑さに負けないくらい私の胸は暑く高鳴った。
酸いも甘いも…………………
お待たせいたしました
甘→ギャグに行きたかったんですが…
ギャグ→甘になった感バリバリですね;
この夢主、変態じゃね?←自分で書いといて聞くな
お気に召す作品になれたか不安ですが、良ければもらってやって下さい。
この度はリクエストありがとうございました!
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璃乃
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