捧げ物 | ナノ


  意識って大事でしょう?


私…今の一人称は僕、か。
名前は花京院典明…になったんだっけ。
訳あって三部の花京院くんの成り代わりしている。まあ目を開けたら花京院になっていたってのがオチだけど。

日々、花京院ってこんなキャラだっけ?ってのに驚かされる。


「流石は花京院、やることが違うな!」

ポルナレフに誉められた。嬉しくないけど。
「それほどでも」なんて軽く答える。確かに花京院はスゴいけど…まさかこんなに誉められるとは。

あとさ、びっくりしたのが…

「僕も承太郎と行ってもいいかい?」

不思議なことに…
自然と承太郎を意識してしまうんだ。

承太郎が隣に居れば、承太郎の顔ばかり見るし、ポルナレフと承太郎が話し合っていればポルナレフを殺したい程憎むときだってある。
自分でも怖いくらい。

「花京院、近くねーか…?」

「そんなことはないと思うけど?」

うわぁ。どんどん花京院色に染まっていく。
意識なんてしちゃ駄目だよ。今は体は花京院だけど…心は私なんだよ。

「…承太郎…」

この間は承太郎の寝顔を一晩中見つめてた時だってある。正直、自分でも気持ち悪くなるほどに。

でも最近はそんなことどうでも良くなってきた。全てが承太郎に見えてきたんだ。

「承太郎…」

承太郎の名前を呼ぶ時だって意識していないのに、他の人の名前を呼ぶよりも感情が隠っている気がする。


お願い…僕だけを見て。承太郎。

「花京院…?」

承太郎…ああ承太郎………。

典明って呼んでくれ…。

「…花…京院?」

嫌わないで…僕を見てくれ。
いつまでも側に居てくれ……


そう心の中で意識して僕は今日も「承太郎」を愛して愛して…「承太郎」の背中を見つめる。







           



…………………
町子様へ相互感謝として捧げます。

この度は相互感謝致します!
本当にありがとうございます!


三部成り代わりでヤンデレ、とリクエスト頂いたので…花京院を勝手にチョイスしてしまいました。すみません……!

最初の部分ナニ!?説明じゃん!
花京院…じゃない!
…すみません。
ヤンデレ、じゃないですね、これは!ヤンデレとは言えませんね(;;)
納得いかない内容になっているかもしれませんが…もらってやってください!

改めまして
相互ありがとうございます!
これからもどうぞ
よろしくお願いします。


>璃乃

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