体の上に乗っかって
─ゆっくりと、男の膝の上に向き合いながら乗る。
彼は私なりの愛情表現だと知っているため、学校の木製の固い椅子に少しだけ背中を上げて、私を抱きしめて来た。彼にこんな事をされている、と思うとちょっとだけ恥ずかしくなってそのまま私は彼の右首元に顔をうずめた。
学ランの隙間から覗く星形の痣。
あるんだ…と頭の片隅で想いながらゆるりそれを人差し指で撫でる。やっぱり彼は何も言わず、只私の行為を何とも言わず受け入れてくれる。とは、言っても私の体を抱きしめた侭ではあるが。
随分と今日は甘えてくるな、
そんな彼の言葉を半ば聞いていない振りをして此方も抱きしめた。後ろの方で、きゃあッと女生徒の黄色い悲鳴が聞こえてくる。うっとおしい、そう感じながら抱擁の腕を強くした。
「おいやめろ…落ちる」
承太郎は、半ば呆れ顔でそう私に言った。
少し強すぎただろうか。嗚呼それとも、
「ごめ、重い?」
「誰もそんな事は言ってねー…、」
彼は完全に呆れて仕舞っている。
当然ながら、私も内心慌てまくって、どうしようかと考えている。でも降りたくないし、もう少し乗っていたい。と、頭の中でぐわんぐわんソレを考えていると、承太郎は私の後頭部を掴んで、乱暴に引き寄せた。刹那。
「ちょっと君達、周りの事考えなよ」
「花京院……てめぇ寸止めさせやがって」
「寧ろ好都合だよ。昼休みと云えどそーゆーのは他所で、」
典明はにっこり笑う。
「…良いじゃん、別に何処でやっても」
「うわ出たいちゃいちゃリア充」
─取り敢えず君達は末永く爆発すれば良いと思うよ。
(典明も混ざる?)
(断固として遠慮させて頂くよ)
(その前に俺がブチのめす)
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「Dust Blotch」綾崎様より
相互記念小説を頂きました!
綾崎様、この度は相互して頂きありがとうございます!
じょ…承太郎…そんな大胆な…///
花京院がつっこみを入れているところがツボで
何回も読み直してしまいます←
こんな青春いいなあ…!
なんて妄想してしまいました(←
素敵な小説、
ありがとうございました
大切に飾らせて頂きます!
相互ありがとうございました!
これからもよろしくお願いいたします!
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