さみしい夜

「…ジョルノ?」

ジョルノは静かに眠っていた。

無理もない。壁に立て掛けてある時計の針は午前1時を指しているのだから。

人が眠くなるのは当然だ。

ただ。私は目が覚めてしまった。
怖い夢を見たとかじゃなくただ眠れないだけ

「…綺麗だなぁ。ジョルノって…こんなに睫毛長かったんだ…」

私は知らないうちにジョルノの顔の近くまで自分の顔を近づけていた


見とれてしまうほど整った顔立ち。
美しい金色の髪。キリリとした眉毛、全てが羨ましい。

気付けば私はジョルノの唇に自分の唇を重ねようとしていた。


「…は!」

我に返り、自分がしようとしたことに恥ずかしさを覚え、鼓動の速さで顔を赤らめた。

「うわっ!何しようとしたんだろ…っ!恥ずかしい…!もう!寝ようっ!」


自分がジョルノにしようとしたことを忘れようと何度もぼふっと自分の枕に顔を埋めた。

「…徐倫」

耳元で囁かれ目を開いた。

(…ジョルノ…?)

「貴女が僕にしようとしたこと…やってあげます」

(え…?)

ジョルノは私の顔をぐいっと引き寄せた。そしてさっき私がジョルノにしようとした行為を…唇を重ねてきた

「…っ!?」

一瞬、ジョルノが私にしたことが良く分からなくなり青ざめた。

「…ん…っふ…っ」

唇は熱く。溶けてしまいそうなほどに柔らかく…私の思考は一瞬理解不能になった。
「じょ…るの…ッ…」

次にジョルノは私の胸に手をかけた。
優しく触れ、揉みはじめた。

「…っだめ…ッ!」

思わず私はジョルノを軽く突き飛ばした。

「何故です…?僕と貴女は繋がる」

「私…たちはッ…」

「血筋…血族…そんなものは関係ありません。僕と徐倫は繋がる」


「だからセッ…「オラァっ!!」

私はジョルノの顔にオラしてしまった。
だっていきなり迫ってくるから…っ!

「駄目に決まってるだろ!」

「ふふ…徐倫は照れ屋なんですね。可愛い」
「…こんの…っイタリア男がぁ!」

「…ベネ」

またクリーンヒット。

でもジョルノが何をしてくるのか期待した私が居てすげぇ恥ずかしい気分になった…私も変態なんだ。

「馬鹿」

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