You are everything to me.


アナスイが徐倫の執事やってます。
若干病みぎみ

――――――――――――――

ジョリーン、
貴方のその笑顔を守りたくて俺は罪を重ねた。信者達を集め…信仰させ…そして
貴女に近付いた。

ああ、美しく光る金色の髪、白い肌、綺麗な青い瞳…
全てを私のものにしたくて俺は罪を犯した

これも全ては貴女の笑顔を守るため

「アナスイ…」
美しい声で囁かれ初めて名を呼ばれた時、貴女は私の心を殺した。
鈴が鳴るような声はまるで聖母マリヤに呼びかけられたときのようだった。

「…何でございましょうか?」

「どうして貴女は笑わないの?」

笑う…

今までにしたことのない表情だ。
私は怪僧
微笑みなど溢したら恐ろしがられるこの世が壊れる

「俺は恐ろしい恐ろしい化け物、だから微笑めません。微笑みなどしだら大変ですよ」

ジョリーンはきょとんとした。
当たり前だ。相手は15歳の子供…純粋な心を持った乙女なのだから

「じゃあ、私と"おなじ"なのね」
私は驚いた。
汚れを知らない乙女の口から おなじ という言葉が出てきたのだから。

この俺と貴女がおなじ訳がないのだから

「…おなじ…?」
「そう、おなじ…私も家族からは道化師と
か反逆者とか呼ばれてるの。私はただ皆に笑っているだけなのにね」
道化師…

なんと残酷な言葉を放つのだろう。
この純粋な心の持ち主に

「おなじなのね、私達」
「…そうですね…」
…そう。

貴女は俺とおなじ……
おなじ道を辿った。罪人としてのおなじ道を…
「…眠りなさい…、アナスイ」

「優しいのですね。ジョリーン」
そう、

私と貴女はおなじ…
おなじ夢を別つ者


What wanted to
become strong is because
you whom I want to protect.
強くなりたいと思ったのは、守りたい貴方がいたから

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