騒ぐ耳鳴り

「…徐倫…」


何度も貴女の名前を呼んだ。
愛しくて何度も手を伸ばした。微笑みを何度も頭に刻んだ。なのに貴女は私には振り向いてくれない後ろ姿しか見せてくれない

だから私は罪を犯した。


貴女の家族を殺した。そして貴女を絶望に誘った。心を壊した

貴女は涙を流した。その美しい頬に伝う涙を見た私には後戻りという選択肢は消えた、全てを私のものにしたい、貴女を私のものにしたい、この手で汚したい

頭にはそれしかなかった。
そして貴女を汚した




「…殺すならば早く殺して…」

「…いいえ」


鎖で繋ごうか、いいや…首輪でも付けようか

私の身は震えた。
ずっと欲しかった人が目の前に居る。そして私を見ている


「貴女は私に汚されるのですよ」


「……ッ!」


絶望に堕ちた瞳…
その奥に映る自分が怖いくらいに微笑んでいた。


ああ、とうとう堕ちたな……

僕は君を殺したい程アイシテル。







…オチがなぁーい!((

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