世界は星に恋をする

――世界は星に恋をする――


「オラァ!!」

初めて見たのは拳だけだった。

女性なのに力強く逞しい腕。
だがどこか綺麗な輝きがあった


「…『同じタイプのスタンド』…か」

私は言葉を失った。
まさかこの世に私と同じタイプのスタンドが存在するとは思ってもみなかったからだ。居たとすれば一度合間みえてみたかったからだ…


それがまさか「スター・プラチナ」だったとは

私は大いに喜んだ。
私と合間みえる事が出来るスタンドが存在したからだ

今までの奴等とは比べ物にならない感触…
思わず不敵な笑みがこぼれる。


私の主、DIOとスター・プラチナの主、承太郎の精神が具現化すると私達は現れる。

今、正にその精神はピークを迎えている。

スター・プラチナが私に問う。

「時を止めなくても勝てるんじゃないのか?何故私に手加減する…」

手加減…?違う。
楽しみが増すからだ。私を操るのは私自身ではない。主だ。 主も楽しんでいる…だから私も楽しむ…それだけだ

「快楽とは自分よりも弱い相手をひれ伏す時に起こるもの…故にお前に私の能力を使うのはもったいないだけだ」

「…ッ」

いい顔をするじゃないか…スター・プラチナ。承太郎は冷静さを出しているというのに…その顔は実にいい。


「オラァ!!!!」

力強い…
良いぞ。私に歯向かうその精神。

私と合間みえるに相応しいスタンドはお前だけだ。


さあ
私を越えて見せろ…スター・プラチナ

白金の輝きを私に示して見せろ
私の世界に入り込め

お前の輝きを私のモノにするまで……!


「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!」

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!」



世界は白金を支配する―――。

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