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「おはよう!セシル」
「…おはよう…ジョナサン」
少々低血糖気味な私は(多分血筋のせい)、頼まれたゴミ出しに向かう途中、お隣のジョースター家の長男?の眩しすぎるジョナサンの挨拶に若干引き気味でゴミ出しをした。
本当に眩しいんだよね…ジョナサン。
「DIOに頼まれたのかい?…まったく、自分でいけば良いのに…」
私はボーッとした頭で「朝日浴びたら死ぬから」と一人ツッコミをしてジョナサンに「そうだねー」と、答えた。
「大丈夫かい?セシル、顔色が悪いよ?」
「んー…朝は弱くてねー…まだ眠いの」
「駄目じゃないか!朝はちゃんと食べて、体操して、歯磨きしてから朝日を浴びなきゃ!」
あー…
そこまでやらなきゃいけないの?
すげえ、健康思考な人じゃん。私には無理だわー
だってさ、私達ブランドー家は朝日が嫌いな一家だよ?特に父さんが。ジョースター家は朝日好きだと思うけどさ。
「ジョナサンって何時起き?」
「5時には起きてるよ?」
「…(早っ)…じゃあさ、ジョナサンが起こしに来てよ」
ジョナサンは少し驚いたような顔で私を見たあと、目を瞑り、いつもの爽やか全開スマイルで快く受けてくれた。
「もちろんさ。僕でよければ、いつでも良いよ」
うわお
またその眩しすぎる笑顔。ジョナサンスマイル。
朝日より威力凄いわ。私灰になって消えそうだよ。
「朝食も作るよ」
「おいおい。軽いな、ジョナサン」
「DIO には内緒にしておいてね。色々面倒だから」
何て素直なお方…!美しすぎますっ!
…これはエリナか
とにかくジョナサンは素直すぎる。
へんな詐欺に引っ掛からないといいけど。
ジョナサンはジョナサンスマイルを私に振り撒きながらゴミ出しを終え、買い物をするためにスーパーの方へ向かって行った。