「?」 「?ちゃん」 「…?ちゃーん」 「返事しねぇと犯すぞー」 「黙って」 「なあ、さっきから何読んでんの」 「…」 「手紙、あ、恋文とか」 「…」 「何でも良いから、とりあえずコレほどいてくんね?」 「…」 「お前がSなのは知ってるがだからと言って俺にMの気はない」 「…修兵」 「ん?」 「愛してる」 「…っ、」 「修兵なしじゃ生きていけない」 「は、お前、」 「私だけ、見てて」 「?、俺…」 「結婚して」 「?、…──ん?」 「満足?」 「…どういうことだよ」 「読め、って書いてあるから読んだだけ」 「は?馬鹿、俺、本気で──…」 「変態っぽいのなら、まだたくさん書いてあるけど」 「…」 「読んであげようか?」 それから半時、数々の変態極まりないきわどいセリフを無表情で読み上げる?ちゃんと、そんな?ちゃんを前に身動きすら取れず眉を寄せて堪える檜佐木の姿が、隊舎のどこかで目撃されたそうです。 誕生日のお祝いと言うには若干おかしな光景ですが、檜佐木が満足げだったので良しとしましょう。 ところで、あまりにも凄まじいセリフの数々だったので私、小島水色さんのところへ行ってそれの出所を聞いてきました。 彼いわく、 「ああ、何だそんなこと。僕が今まで女性たちに言われた言葉だけど」 お後がよろしいようで。 |