Diary | ナノ

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!野崎くんパロ
!黒子
!舞台は洛山

この洛山には多種多様の部活がある。
その中で一つ、一部の男子生徒に絶大な人気を誇る部活、もとい人物がいた。
ただし全員その噂の渦中となる人物の顔も名前も何一つ知らない。

聴く者全員を魅了する、そんな歌声の持ち主の事を。


「はー今日も見付からなかったねー」
「ホントよね。これだけ噂になっているんだから一人位見付けてもおかしくないわよね」
「何だまだ探してたのかよ」
「永ちゃんまだって何!?」
「それだけ探してもいなかったって事は縁がなかったって事だろ」

ぎゃあぎゃあと部室にて叫ぶ元無冠の五将に赤司は叱責するよりも先に好奇心が優った。


「・・・お前達」
「げっ」
「赤司!」
「一体何の話をしているんだ?」
「え?・・・征ちゃん声楽部の噂を知らないの?」
「声楽部?」

両目を瞬かせながら実渕の顔を見る。
その様子は本当に知らないようだ。
合点がいっていないその表情が何よりの証拠である。

「声楽部のローレライ!
場所も時間もバラバラで見付けるのは困難、でも歌声はピカイチで有名っていう噂が今洛山では有名なんだけど赤司マジで知らないの?」
「知らないな。
というより誰も顔を知らないのが気になるな。
歌声を辿れば分かるんじゃないのか?」
「それが不思議な事に誰か近付いてきたという事が分かるのか、いつも良いタイミングでぶつりと声が途絶えるんだとよ。
だから誰も顔を知らねーんだと」

根武谷の言葉に赤司はようやく納得する。

「・・・そうか、そんなに素晴らしい声なのか?」
「そうね、だから"ローレライ"だなんて異名がついたんじゃないかしら」

くすくすと上品に笑う実渕。
しかしその台詞に葉山は疑問の声をあげた。

「え、ローレライってどういう意味なのレオ姉」
「はあ!?呆れるわよアンタ!今まで知らないで言ってたわけ!?」

ぎゃあぎゃあと再び騒ぎ出した五将に黛が怒号を飛ばすまでローレライの話題は続くのだった。

というわけで主人公=ローレライだったら。
主人公を結月似するとかまでは考えていません。突発兼単発ネタ。


November 01, 2014 23:39
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