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!『虹色』外伝
!反転院さん異世界旅行編未来ネタ


天から落ちてくる大岩、もとい隕石に最早成す術が無いと思った。
岩隠れの土影も文字通り死力を尽くしたが、それも一時的の事。
すぐに第二撃が繰り出され、今度こそ絶体絶命だと思った、その瞬間。


ふとナルトの脳に、心に、聞いた事がない筈の少女の声が響いた。
その時脳裏に"彼"が思い浮かんだのは何故だろう。


『―――ああ、やっとか。これで、僕も自由に動ける』


ナルトが瞬きしたのはほんの一瞬。
だけどその刹那の間にその時までには無かった筈の赤銅色が映る。
そして鈴を転がしたような、いっそ戦闘に場違いな程軽やかな声がナルトの両耳を支配する。


「星破壊ビームのスキル、『ばきゅん。』
―――やれやれ復活して早々何でこんな場面に出くわすのかなあ。
僕は決してトラブルメーカーとかそんな主人公体質じゃなかった筈だけど」

いとも容易く隕石を二つ破壊した少女を信じられない目で見る。
余裕の笑みをわずかに浮かべつつ、何処からでも攻撃が出来る位隙だらけの出で立ち。
だが何故か圧倒させられる、そんな不思議な少女にあの空色の人外が重なったのは、果たして偶然か必然か。


というわけで原作第二部終盤。マダラvs『虹色』主人公。隕石ときたら絶対にこのスキルでしょう!と思って書いてみた。

October 27, 2014 00:27
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