Diary | ナノ

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!鳴門×進撃
!主人公&我愛羅in進撃世界
!『福音』主人公

「・・・私は夢でも見ているのか?何なんだ此処は?」
「さあな。少なくても風の国では無さそうだ」
「火の国でも無いな。というより気配がまるで追えん、感じられるのは・・・、・・・なんだアレは」
「?どれだキサラ・・・、・・・は?」

遠目に見える物体。
日本足で歩く、謎の生物。
人のように見えたその生物は突如顔を此方に向けたと思ったのとほぼ同時に全力疾走で此方に向かってきた。
明らかにヤバイと警鐘が二人の頭に鳴り響いた為、迎え撃つより先に二人は足を動かした。

「!?」
「思ったより速いな」
「遠目だから分かりにくかったがバカみたいにでかいな、・・・巨人という生物は初めて見たな」
「どうするキサラ」
「はん、どうもこうも無い。迎え撃とうじゃないか」

これまで過酷且つ、平穏からかけ離れた生活を送ってきたキサラと我愛羅。
その為平常心を失わず、冷静に状況把握が出来た。

「分かった・・・ならオレがやる」
「ふん、足場を崩すのは私がやろう。後は貴様に任す」
「ああ」

前方の地面を直線状に凍結し、巨大で鋭い氷柱を発生させて敵を攻撃する術、『凍る大地』を無詠唱で放つと同時に我愛羅は砂の重圧で巨人らしき生物を拘束する。

「・・・」
「改めて見ると本気でデカイな。目測でも十メートル位か?」
「というより明らかにオレ達を狙っているな。捕食対象としてだろうか」
「いやそれより本当に此処は何処だ?五大国ではないのは明らかだぞチャクラを感じられん」
「時空間忍術か?」
「・・・まあとりあえずあの白い壁を目指すか?壁があるという事は人の手が施されているという事だ、少なからず人がいる筈だ」

乾いた風が金色の髪と夕焼け色の髪が靡く。
二人の視線の先には高くそびえ立つ壁。

「では行くとしよう。
・・・キサラ、またあの巨人らしき生物が出てくるとは限らん。オレの砂に乗れ」
「そうだな・・・頼む」

さあ、と砂が二人を包み込む。
一瞬の後、我愛羅の中で守鶴が「何故九尾のガキも一緒に乗せなきゃならないんだ」と思い付く限りの文句を言っていたりしたが我愛羅はそれを全て黙殺したのは余談である。

August 04, 2014 00:01
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