Diary | ナノ

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!面倒臭がりの魔法使い
!デフォルト名:黒神真白

見た目は煌びやかな世界だがパーティーホールに集った人間も果たして同じかと問われたら答えはNOだ。
真白は紅茶色の瞳をガラスのように映しつつ、壁の華を決め込んでいた。
要は傍観しているだけなのだが、まだ彼女は七歳。
金持ちが集うパーティーなど子供からすれば退屈の一言に尽きた。


(面倒臭いですネ。皆こんな集まりの何処に価値を見出しているのかしら、こんな事なら暇潰しにもならないけど会社をプロデュースした方がマシだったかも・・・ああでもそれはそれで更に面倒臭そう)

ぼんやりとそう考える少女にはある異常性が備わっていた。
曰く、自分では何も出来無い代わりに人無機物問わず様々なモノを最大レベルにまで引き上げる事が出来るというもの。

解析して分析してそれをまた管理し調整して。
彼女の能力は異常性を逸していた。だからこそ彼女はこの異常性を口外しなかった。

「けほけほ、・・・けほっ・・・?」

咳を軽くしていた時、ふと影がかかる。
そして子供特有の高い声が彼女の鼓膜を震わせた。

「大丈夫か?顔色も悪い・・・何処かで休んで、」
「・・・いえ大丈夫ですヨ?いつもの事です」

にこにこと貼り付けた笑顔の裏で真白は殆ど反射的に考えたのはやはり彼の"能力"についてであった。

(・・・数値がズバ抜けてますネ。あらゆる方面に秀でた能力は素晴らしい。羨ましい限りです。
私はどう足掻いても凡人ですし、・・・ふふ其処は黒子君と同じでしょうか)
「いつもの事って、」
「本当の事ですヨ。寧ろ今日は調子が良い方なんです(吐血もしてませんしネ)」

未だ心配の色を拭えていない赤い髪の少年に真白は青白い顔でにこにこと笑う。
だがそれが逆効果だった。
少年にとっては自分に心配をかけまいとしているように見えなかったのだ、自然と彼は拳に力を入れる事になった。

「いや、ダメだやはり人を呼ぶ。君の名前を教えてくれないか?
オレは赤司征十郎だ」
「・・・黒神真白です」

やれやれ、お人好しな人間に捕まってしまった。
真白がそう嘆息した瞬間、ぐにゃりと視界が歪み、曲がった事に一瞬瞠目した。

―――あ、

目の前にいる赤い髪の少年の紅い瞳が目一杯開いたのを視界の片隅に映ったのと同時に真白は気を失った。


これが真白と赤司のファーストコンタクトである。

ふと思い付いたので投下。誰得と思いますがまあ勿体無かったので。
目高キャラは誰も転生しないとか書いてましたがめだか&くじらちゃん転生させても良いかもしれない。まああくまでもネタですが。


May 07, 2015 00:34
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