Diary | ナノ

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!XXXHOLiCパロ
!侑子→主人公、四月一日→花宮、百目鬼→今吉
!デフォルト名:壱原六花(リッカ)

小さい頃から他の人間には見えないものが見えた。
それは恐らくアヤカシと呼ばれる存在。

花宮真、今年で高校二年になるが未だにアヤカシに対する突破口を見いだせなかった。
いくら無視しようが目線を合わせまいがアヤカシ達は自分の持つ力に気付き、寄ってくる。

よく視える人間になってみたいと言ってる人間に会うが代われるものなら代わってやりたいというのが彼の本音である。

彼には現在頭痛の種とされるものが二つある。
一つが先程述べたアヤカシについて。もう一つが目の前の妖怪もどきとトアル女の存在である。

「なんやなんや花宮、相変わらず辛気臭い顔しとるなー大丈夫か?」
「・・・オレが辛気臭いならアンタは胡散臭い顔だな」
「んー?なんやて花宮?もっかい言うてみー?」

花宮の暴言に今吉はより深い笑みを花宮に向ける。
分かる人には分かる笑顔の種類に花宮はチッと舌打ちした。

「まー正直な話、花宮また近いうちに店に行きや?
背中にぎょーさん引っ付かせてる上に顔面蒼白や。
いつぶっ倒れてもおかしくないで」
「ちっ・・・んなこと分かってる」
「六花サンも心配しとったしな」
「あの女がそんな事するわけがないd」
「花宮に何かあったら酒のつまみを作ってくれる人がいなくなる!って」
「あの女次会ったらぶん殴る」

通常より低い声が今吉の鼓膜を震わせるも彼は「怖いわー」とけらけら笑うだけ。
それだけで喰えない人間であるということがよく分かるだろう。
ついでに言えば会話の渦中にある六花という女も掴みにくく、より手ごわい存在である。


花宮が彼らに勝てる日は当分先の話なのは言わずもがなである。

March 24, 2015 00:45
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